「嫁の基準が厳しすぎてもうウンザリ・・・」
「細かいことでも全部いちいち口出しされて参ってる・・・」
「これならまだ仕事してる方が気がラクだ・・・」
そんなため息混じりの日々を送っているみなさまこんにちは。
嫁が神経質だと夫の方も何かと消耗しますよね。
実は僕も現在進行形でそんな感じです。
僕の嫁は、子供がノロウイルスにかかったのがきっかけで急に病的なまでの神経質になりました。
とにかく消毒、消毒、消毒!
賞味期限が1日でも過ぎてたら全部捨てる!
蚊に刺された跡を見つけたらすぐ絆創膏!
もう無菌室に引っ越しした方がいいんじゃね?ってレベルで雑菌や虫を嫌います。
あとこれはもともとの性格ですが、他人に注意(口出し)されるのが大嫌いなので、公園で子供が少しでもよその子供に迷惑をかけそうなときはすぐに注意します。そんなに子供の名前を連呼してる母親、他にいないよ・・・?
発育のことでも敏感でした。僕の子供は言葉が出てくるのが3歳後半と遅めだったのですが、そのことでもずっと心配の連続。
子供の発育って人それぞれだから、人より早くできること、人より遅いこと、両方があってふつうだと僕は思ってました。「まあそのうち喋るだろ~」ぐらいのもんです。
だけど嫁は違うんですね。人よりも言葉が遅れていることがストレスを直撃していました。
発達相談に何度も通って、言葉関係の知育玩具を集めて、それでも言葉が出てこない状況にずっとイライラ。
僕もなにか声をかけようと思って、だけど「そんなに心配しなくても大丈夫だって」みたいな言い方だと無責任だとかなんだとかでブチギレられるかなと思ったので、表現を工夫してみました。
「そのうち喋るって、僕は信じてるよ」
すると返す刀でバッサリ。
「喋るって保証はあるの?」
これを聞いたとき、ああ、僕が何を言ってもムダなんだな、と諦めを感じたことをよく覚えています。
(ちなみに子供は今ではうるさいぐらいおしゃべりです)
今回は、そんな僕がストレスの果てに生み出した、育児中の神経質イライラ妻への対処法を解説します。
これを読めばきっと日常のストレスが減らせると思います。
それではどうぞ。
神経質な妻の心理
とにかく完璧に思いどおりでないと気が済まない
日常生活で「まぁいいや」って思うこと、よくありますよね。
思っていたのと違った。本当はこうしたい。だけど許せないほどではないし、直すのもめんどくさい。このままでいいか。まぁいいや。
神経質な嫁にはこの「まぁいいや」がありません。
人は心の中に3種類の受け入れゾーンを持っています。何かが起こったとき、このゾーンの広さによって受け取り方が変わってきます。
①思ったとおりで満足ゾーン
②まぁいいやゾーン
③許せないゾーン
たとえば僕だと①20%②75%③5%ぐらいの割合です。
②は自分だったらこうするけどな・・・と思いつつ、大きな支障がないので放っておきます。
だけどうちの嫁はこうです。
①2%②0%③98%
①が極端に狭く、②に至っては狭いどころか存在しません。
ストライクゾーンが極小で、それ以外は全部ボール。てかアウト。
テストの点数でいうと100点以外はみんな0点。99点でも0点。100点以外はみんな失格。
許容範囲が異様に狭い。かつ「まぁいいや」がない。これが神経質な人の特徴です。
一例を挙げましょう。
僕と子供が寝室で遊んでいたとき、興奮した子供がオモチャを放り投げて天井に当たってしまいました。
僕はそのとき「ダメ!天井に当たったらこれ(蛍光灯)が割れるかもしれないからやったらダメだよ。わかった?」ぐらいで済ませるのですが、あとでそれを聞きつけた嫁の行動はこんな感じ。
まず、子供にきちんと説明させようとします。言葉の訓練です。
嫁「何したの?」
子「オモチャが、オモチャの、えっとオモチャが(接続詞模索中)」
嫁「オモチャが何?」
子「でんち(電気=蛍光灯のこと)に、でんちが、」
嫁「オモチャの電池が何?」
子「ちがう、でんち(電気)」
嫁「電気?電池?」
子「でんち」
嫁「電気?電気のこと?電気?電池っどっち?」
子「でんち」
嫁「電気?電気でいいの?」
子「うん」
嫁「オモチャの電気?それがどうしたの?」
子「えっと上がって、バンっていった」
嫁「何が上がったの?」
・・・書いているだけで疲れてきました。
こういうやりとりが50回ぐらい繰り返されます。語彙も文法もすぐに鍛えられるわけじゃないのに、一回で正確に説明させようとします。そりゃムリですぜ奥さん。
そのあと、僕に聞きます。
嫁「天井にあたったの?それとも蛍光灯?」
僕「見てなかった。上に当たった音が聞こえただけ」
嫁「布団広げてた?広げてないよね?」
僕「広げてた」
嫁「布団の上にホコリ落ちたってこと?」
僕「ホコリは落ちたかどうか見てない」
嫁「空気清浄機つけといて! 蛍光灯にヒビ入ってない?」
僕「確認してない」
嫁「確認してきて!」
僕の考えだと、空気清浄機をつけるのも蛍光灯を確認するのもあんまり意味がありません。
寝室はよく窓を開け放していていて常に空気が入れ替わっているし、蛍光灯は中が真空になっているので、少しでもヒビが入ると内外の圧力差で砕け散ります。だから割れてない=ヒビが入ってないということ。
・・・ですが、説明したって絶対に納得しないので、僕は一切の口をつぐんで言うとおりにするのです。
ちなみに僕が確認するしないに関わらず、嫁は必ず自分で確認にいきます。そのときはガムテープを持っていきました。布団に落下したであろうホコリをとるためです。
比較をまとめてみます。
僕の行動
・子供に注意する
嫁の行動
・子供に注意する
・子供に説明させる
・ホコリで汚れた(かどうか定かでない)空気をきれいにする
・布団に落ちている(かどうか定かでない)ホコリを取る
・(絶対にない)蛍光灯のヒビを確認する
・予定外のトラブル対処で機嫌が悪化する
ここからわかるように、許せないことが多いと単純にやることが増えます。
何にでも時間かかる
→終わらない
→イライラ
→その間に新たなトラブル発生
→余計にイライラ
→さらにトラブル発生
→ネバーエンディングイライラ
子供なんて予定外の行動ばっかりするんだから100点めざすのはそもそも無理ゲーです。自分で難易度インフェルノにしといて「このゲームクリアできない!ムカー!」ってそりゃそうでしょうよ。
60点でクリアにしとけば腹も立たないんですけどね。
一番正しいのは自分
神経質な嫁にとって、一番正しいのは自分です。
科学的に正しいかとか、論理的に正しいかとか、そんなのはどうでもいいのです。正しいかどうかは自分が決めるのです。I am RULE. I am GOD.
それに逆らう者はみんな敵。
反対意見だけでなく、前向きな意見すら受け付けません。
意見があるということは異論があるということ。嫁に文句がなければ黙っていればいいわけで、他人の意見はどんなに的を射たものでも全部敵。
しかも昨日と今日で正解が違う事はザラ。正解は「今現在の」嫁の中にしかありません。
昨日これでいいって言ったじゃん!ってことありませんか? それです。
そのときどきの正解を感知することは、ふつうの男性ではまず不可能です。
だから「男は気が利かない」とか言われるのですが、そんなのわかるわけねーだろ!
ふつうの男性に女性と同じ感受性を求めるのはただのないものねだりです。いくら責めても永久に実現しません。だってないんだもん。
さっきの例でいうと、蛍光灯のヒビだってそうです。科学的に明らかにもかかわらず僕が口をつぐんだのは、以前に同じようなことがあったからでした。
大丈夫だと考える根拠を口にしたところ、嫁から返ってきた言葉はコチラ。
「それをあんたは信じたの?」
さすがに絶句しました。
いや信じる信じないの問題じゃなくね? そう思ったあとに気づきました。怒りモードの嫁の中では、嫁が信じていないことはすべてウソであり敵なのだと。
科学的根拠なんか意味ないのです。
神経質な嫁への対処法
見も蓋もない答えですが、なんだかんだいって唯々諾々と従った方がラクです。
特に子供が小さいうちは、心の余裕がありません。
いかに正しい意見であろうと反感を覚えます。
自分を誇らない
イクメンの皆さんは「俺って子育てがんばってるよな」って思うことがあるでしょう。
だけどそれを嫁の前で口に出してはいけません。
僕も同じで、自分のことをイクメンだと思ってました。
仕事が終わるとまっすぐ家に帰って子供の面倒を見ます。休日も一人で遊びに行くことはなく、ずっと子供と一緒。飲み会も絶対に行かなければならないもの以外は断っているので、参加は年に2~3回程度。
同じくらいの子供を持つ友人から「お前が標準だと思われると困るからやめてくれ」と言われたこともあります。
我ながらよくやってる方だよなあなんて思ってました。
だけど嫁からの評価はさっぱり。
以前に嫁から「うちは母子家庭」と言われたことがあります。
さすがに耳を疑いました。
「ぷ、プライベート時間の全てを子供に捧げてる僕に向かって母子家庭!?(口には出してません)」
よくやってると思っていたのは自分だけで、嫁からしたら鼻くそレベルだったのです。
でも思い出してみると、よかれと思ってやったことでしょっちゅう怒られてるなあとか、気が利かないってよく言われるなあとか、いくつも思い当たるわけです。
そこで、誰にでも簡単にできる嫁の夫に対する評価測定法を教えます。
自分の子育てを自己採点してみてください。そこから60点引いてください。それが嫁の評価です。
自分で100点満点だと思っても、嫁からしたら40点なのです。ぜんぜんです。
なので「俺は子育てよくやってる」系の言葉は思っても口にしないようにしましょう。
嫁が「アァン!?」となること確実です。
指示されたことだけをやる
神経質な嫁は予定外の事態が大嫌いです。
夫がどれだけ気を利かせても、ちょうどその瞬間のニーズを満たしていなければ怒ります。遅れてもダメですが、早くてもダメなのです。
だからピンポイントでやる必要がありますが、察知するのは不可能なので、嫁に聞きましょう。
「何したらいい?」
これはもう口癖にしてしまいましょう。
僕はどんなに日常的なルーティンであってもやる前に必ず嫁に確認を取ります。
「洗い物していい?」
「洗濯物畳んでいい?」
「子供、外に連れてっていい?」
これで嫁の指示のもと行ったことになり、嫁の予定内の行動になるわけです。
逆に言うと「指示されていないことはやらない」ということです。
イライラしているときは話しかけない
イライラしているときはストレスのはけ口を外に求めています。八つ当たり先を探しているので、話しかけること自体危険です。
イライラを緩和しようと話しかけるのは避けてください。逆効果です。
自分次第でなんとかなると思わないでください。火に油を注いでしまいます。
こんなときは完全放置でいいのです。
必要なのは時間です。とにかく放置して、嫁の怒りが鎮火するのをひたすら待ってください。
いるだけで怒らせてしまうこともあるので、やることやって、さっさと寝る。出勤する。同じ空間になるべくいないようにする。これを心がけてください。お互い嫌な思いをせずに済みます。
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伝えたいことは機嫌がいいときに言う
嫁の子育てや家事を見ていて、なんで?って思うこと、ありませんか?
こうしたらもっとうまくいくのに。効率悪いなあ。ここは手を抜いてもいいのに。
だけど、そんな思いをイライラ嫁に伝えたところで、嫁が「確かにそうだね。やってみるよ」となることは絶対にありません。
口出しされたと捉えられ、必ず反発を覚えます。必ずです。
良くて「じゃ自分でやって」と突き放され、悪ければ「口出ししてくんなやゴルァァ!」ってなります。
しかも仮に「じゃ自分でやって」と言われたところで、自分でやるのはNGです。
なぜなら憂さ晴らしにそう突き放しているだけで、同意して許可を与えたわけではないからです。
家の中では嫁がルールでありゴッドです。それに逆らう行動にはもれなく罰が下ります。
なので疑問は胸の奥にしまっておいて、唯々諾々と従いましょう。たとえどれだけ非効率であっても、です。
意見を言うタイミングは、機嫌がいいときです。
子育て中は起きた瞬間から寝るときまでずっとイライラしていますが、年に数回機嫌がいいときがあります。
そのときを狙って、できるだけやんわりと、意見をはさむのです。
コツは、「今思いついたんだけど」と切り出し、なんでもない風を装うことです。
「前から思ってたんだけど」はいけません。「ずっと私の行動が不満だったってこと?」と思われ反感を買います。
間違っても「お前さあ、こういうやり方どうかと思うよ」みたいな居丈高な物言いはNGです。
運が良ければ聞き入れてくれるでしょう。
姑には会わせない
神経質な嫁にとって、姑は最強最悪の地雷です。絶対に会わせてはいけません。
姑は人生の後輩である嫁に色々と口出しをしたくなるもの。
しかしたとえ好意でやっているにせよ、嫁にとっては余計なお世話でしかありません。
これはこうしなさい、あれ持っていきなさい・・・全部ストレスの元です。
実家に帰らなければならないときでも、なるべく嫁と母親は一緒の空間にいさせないようにしましょう。あとで八つ当たりされるのは自分です。それも一生。
たとえニコニコ話していてもまったく安心できません。不満を押し隠してストレスをためている可能性が高いからです。
実際僕の嫁はこのパターンで、あるとき爆発して姑のことを嫌いになりきってしまいました。
それでも姑の前に出ると猫をかぶります。女って怖い。
これを読んでくれている人には、僕と同じ失敗はしてほしくありません。
もう一度言います。絶対に姑と会わせてはいけません。
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神経質な嫁と過ごして身につくスキル
神経質な嫁を持つことは悪いことばかりではありません。
僕は嫁のおかげで心が広くなりました(笑)。
だって思いどおりにならないことだらけなんだもん。いちいち腹立ててたらメンタルがもちません。
さっきの満足ゾーンの話を思い出してください。
①思ったとおりで満足ゾーン
②まぁいいやゾーン
③許せないゾーン
この割合で許容度が変わるというお話でした。
僕の場合は、嫁と接してからというもの、①満足ゾーンは変わってないのですが、②まぁいいやゾーンがやたら広くなり、③許せないゾーンが同じぐらい縮小しました。
おかげで日常のイライラは激減。
思い通りにならないことは、もう一瞬で諦めます。いいんだか悪いんだか・・・(笑)。
何か思いどおりにならないことがあったときの反応ビフォーアフターは以下。
before
「なんでこんなことになってるの? 誰がやったの? もう腹立つわ~」
after
「まぁいっか。家でもっと理不尽な目にあってるし。そんなこともあるよね~。んで? 何やったら解決するの?」
この変わりよう。
ぼく は ひろいこころ を てにいれた!
昔のドラクエ風に言いましたが伝わってますでしょうか(汗)
まあそんな感じで、成長させてもらえるのは仕事だけじゃないってこった!(ムリヤリ締め)
おわりに 神経質は人生損してる
神経質な嫁を見ていて、僕は勉強になったことがたくさんありました。
色々あるのですが、その中でも一番は、この生き方だと人生楽しくないだろうな、ということ。
何を見ても不満を感じる嫁を見て、僕はこう思いました。
「幸せ度は、何が起こったかではなく、起こった出来事に何を感じたかによって決まる」
ちょっと話は変わりますが、僕の知り合いに、あえてド田舎での貧乏暮らしを選んだ人がいます。
小さな畑で自分の食べる分だけを作る自給自足の生活。よれて破れた服。クルマはボロっちいハコバン。所得は年間100万円もありません。一般的な基準からすれば負け組と言われることでしょう。
ですがその人は、そんな暮らしを心から楽しんでいます。
お金持ちを妬むでもなく、いいクルマを持っている人を羨むでもない。
家の裏山でユズがたくさん採れたからジャムを作ろう。子供がもうちょっとで座るようになるから山から木を切ってきてイスを作ろう。ここには何でもある。なんて贅沢な暮らし。
・・・本気でこう思っているのです。
これも感じ方一つです。「こんなみじめな暮らしは嫌だ」と思う人がいる一方で、「この暮らし最高じゃん!」って思う人もいるのです。
同じ境遇に置かれたとき、それをどう感じるかはひとえに本人次第。それならなんでも楽しいとか勉強になるって思えた方がいいに決まってます。
現実は思うようにならない。子供は言うことを聞かない。
だけど、感じ方を変えさえすれば、同じ出来事が嫌なことから楽しいことに変わります。それだけで人生は楽しいものに変えることができます。
僕が神経質な嫁を持ったことだってそうで、そんな嫁を見て学びがあったのだから損ばかりじゃない。
こんな感じでなんでも勉強になったと考えるようにしてます。
むしろもはやなんでも学びに変えてしまう自分に酔うレベル。意識高え。自分パネェ(笑)
ということで、嫁で消耗してもしょうがないので、潰れず腐らずやっていきましょう。
みんなそうだぞ! 困ってるのはあんただけじゃない! 仲間はいっぱいいるぞ! がんばれ!