「朝どうしても起きられない・・・」
「目が覚めても憂鬱で体が動かない・・・」
「寝ているのに疲れが取れていない気がする・・・」
朝がだるいと辛いですよね。体が重くて起きるのに時間がかかるとそれだけで一日がきつく感じてしまいます。一日の始まり、なんとかスッキリ目覚めてぱっと楽に起きられるようになりたいもの。
そもそもの話、起きられない原因はどこにあるのでしょうか。
昔から低血圧で朝が弱かったのならそういう体質です。この記事を読む必要はありません。
だけど、昔は起きられたのに最近起きられなくなった人は要注意。
もしかして仕事のストレスによってうつの兆候が現れ始めているかもしれません。こんなときはスマホアプリやサプリなどの小手先のテクニックやコツを試しても効果はありません。むしろ逆効果で、原因を絶たないと状況が改善されません。
チェックをしてみて、場合によっては早めに対策を打ちましょう。
チェックしてみよう
チェック項目
・以前は起きられたのにここ最近起きられなくなった
・起きたときに、めまい、吐き気、頭痛、腹痛などの症状がある
・休みの日もなかなか起きられない
・朝が来るのが怖い
・休日は誰とも会いたくない、外出するのがおっくうで引きこもっていたい
・前から続けていた趣味を最近やってない(やりたいと思わなくなった)
・ボーッとしていることが増えた
・仕事のイライラや落ち込みが頭から離れずずっと引きずっている
・悲しくないのに涙が出るときがある
3つ以上当てはまっていたら要注意、6つ以上当てはまっていたらうつに片足突っ込んでます。
対処法 まずは受診しよう
仕事のストレスが原因だった場合は、巷で言われている早起きの方法はどれも効果がなく、根本的に環境を変えるしかありません。
最初にやるべきことは精神科の受診です。
「えっ精神科? なんか抵抗ある・・・」
「そんなこと言ってる場合じゃないよ!うつになったら下手すると一生ものなんだから」
受診して、大丈夫だと言われたらそれに越したことはありません。明日からまたがんばって働けばいいだけです。
しかし、そこで診断書をもらう結果になってしまったら、無理せず休職しましょう。自分で気づかなかった心と体の悲鳴をお医者さんが発見してくれたのだから、それを無視して働き続けるのは絶対にNGです。
うつはすぐには治らない
環境が変わらないのにムリヤリ早起きするとそれこそ危険です。今は体と心が悲鳴を上げ始めている状態。それを無視して続けるとどうなるでしょうか。
何も対策をしないで自然に治ることはまずありません。症状は悪化の一途をたどります。チェック項目に並べた他の症状もいずれ現れてくるでしょう。行き着く先は本格的なうつの発症です。発症してしまったらもう手遅れ。
うつの何が怖いって、24時間ずっと辛い状態が何年も続くってことです。骨折なら友達と飲み会やってバカ話で大笑いすることもできますよね。体の故障なら別の楽しみ方があるわけです。でも心が壊れたら楽しむという行為そのものができなくなります。人生から何かを楽しむ時間がバッサリ切り落とされてしまうのです。そんな人生をずっと過ごしたいですか? 少なくとも僕は絶対に嫌です。
実際、僕の周りでうつになった人が3人いますが、発症から5年たっても誰一人治ってません。みんな真面目に仕事をする人でした。体が悲鳴を上げているにもかかわらず、責任感の強さから逃げることができずに、素人が見てもうつの症状がはっきりわかる状態になって、僕たち周囲の人間が懸命に説得して、ようやく診断書をもらってきました。
それから5年。仕事に復帰した人も、いまだに年の2/3は症状が落ち込んで休んでいます。うつってここまで悪質に引きずるのかと思うと恐ろしいです。
だから僕は、体に異変を感じたら迷わず逃げると決めています。僕はメンタルも強くないし、精神的負担がハードな職場
だときっと耐えきれないだろうなと自覚しています。
自分が離脱したことで周りに迷惑をかけるのはもちろん嫌だし、正社員の肩書はたしかに惜しいです。だけど長い人生、心を壊して一生引きずるぐらいなら、背に腹は代えられない。さっさと逃げて、時給900円のバイトでも始めよう。ごく近い人がうつになった経験をして、そう思うようになりました。
退職や休職は負けじゃない
ここではっきり言っておきます。逃げることは敗北ではありません。単なる一時的な撤退です。
入社にどれだけ苦労した職場であっても、どれだけ友人に鼻が高くても、そこで心を壊してしまっては意味がありません。まだ耐えられるというなら止めませんが、逃げるという選択肢は必ず頭の片隅に残しておいてください。
あなたの価値はその会社だけで決まるわけではありません。やり直しはできます。何度リトライしたっていいんです。
ただし、それには条件があります。それは「心身が健康であること」。健康でないとやり直しそのものができません。会社にしがみついた結果、溺れてしまうようなことにだけはならないでください。