奥さんが機嫌悪いと毎日辛いですよね。
せっかくの我が家なのに帰りたくない。
休日が嬉しくない。
まだ仕事してる方が気がラク。
前はこんなのじゃなかったのにな・・・。
僕もそうでした。でしたっていうか今でも半分進行形です。
ひどいときは本当に毎日辛かった。なんとか怒りを収めようとして逆に毎回怒らせてました。
子供は泣くし逃げ場はないしで精神的に追い詰められる日々。
挙げ句言われた言葉が「あんたの気遣い、全部間違い」
・・・しばらく立ち直れませんでしたね。ええ。
でも、そんな経験を経たおかげで、色々考えるきっかけになって、今ではイライラ嫁に悩まなくなりました。
最初に言っておきますが、これから紹介するのは、
×「嫁がイライラしなくなる方法」
○「嫁がイライラしても自分がストレス抱えなくなる方法」
です。
前者の解決策を探している人には、残念ながらお力にはなれません。
ですが、後者の解決策を探している人には、お約束します。絶対に損はさせません。
これを読んだ夫のみなさんの心が少しでも軽くなることを祈って。
自分で解決できると思うな
時間がない人はどうかここだけでも読んでいってください。
嫁のイライラは、夫では解消できません。むしろ逆。夫が手を加えれば加えるほど、嫁のイライラは増加します。
早く解決して平和な雰囲気を取り戻したいあまりに、僕たちはついつい「解決するための一言」を口にしてしまうのですが、かえって逆効果です。
嫁がほしいのは解決策ではなく鬱憤のはけ口
なぜ解決策を口にしてはいけないか?
その答えは、嫁が探しているのは解決策ではないからです。
では何を探しているのかというと、「フラストレーションのはけ口」です。
ここは大事なポイントです。
嫁は問題解決を望んでいません。
「え? 問題があったら解決を考えるのが当たり前じゃ・・・?」
ですよね!
そう思いますよね!
思うっていうか普通そうですよね!
一つ問題を解決するごとに、イライラの種が一つ減る。問題解決を繰り返していれば、イライラの元は少なくなっていき、家庭に平和が戻る。
うん。何もおかしくありません。ごくごくまっとうな考え方です。
けどね、嫁は違うんです。
これは女性独特の思考回路です。理解できないかもしれませんが、まずは聞いてください。
いいですか?
イライラ嫁には問題解決をするという考え方はありません。あるのは、鬱憤をどこかにぶつけたいという衝動だけ。ただそれだけです。
このポイントを押さえておけば、嫁の行動の説明がつきます。
ふつうは、
目的 夫の行動を正す
手段 夫が何か間違いをしでかしたときに怒る
ですよね。
しかしイライラ嫁は順番が逆です。
目的 鬱憤を何かにぶつけたい
手段 ぶつける相手とぶつける理由が必要
→夫が何か間違ったことをすればいい
→夫の間違ったところを探そう
この順番です。
理由はなんでもいいのです。目的が「鬱憤を晴らす」なので、その目的が達成できれば手段は問いません。
必然、あら探し目線になります。
あら探しの例:
・洗い物をいつもと違うスポンジで洗った
・風呂をいつもと違うスポンジで洗った
・靴を揃えなかった
・便器の蓋を下げなかった
・風呂上がりの子供の体に水滴が1滴ついていた(きちんと拭けてない)
・洗濯物の干し方が違う
・洗濯物のたたみ方が違う
・たたんだ洗濯物の置き場所が違う
そんなふだん怒られないことでも怒られた経験、ありますよね?
さらに、
・きのうの接待で食べたごはんが美味しかった
・部下の対応に手を焼いている
・うちの親がこんなことを言っていた
こんな一見関係なさそうな世間話から火がついて怒らせた経験、ありませんか?
ね?あるよね?僕だけじゃないよね?お願いだからそうだって言って!(笑)
それもこれも怒るという目的のために動いているのだから当然なのです。
「嫁が望んでいるのは、問題解決ではなくイライラのはけ口」
イライラ嫁に手を焼いているみなさんは、せめてこの思考回路だけでも覚えておいてください。
口を開かない
とにかく口を開かない。まずはコレです。
嫁がイライラしているときは世間話もしない。ニュース見て感想言わない。ごはんおいしいねとかの褒め言葉も言わない。とにかく黙っておきます。
嫁が何か怒りをぶつけてきて、明らかに自分の意見と違っても反論はNG。
イライラ状態ではどのみち口論になるだけで、建設的な議論などできないからです。
意見を言うのは機嫌が落ち着いてから。
それまでは貝になります。
あなたは貝です。シャコガイです。口を開いていいのは最低限の相槌のときだけ。それを肝に銘じてくれぐれも不毛な口論は避けてください。
提案しない
嫁がイライラしているときは提案してはいけません。提案されると余計イライラします。
「建設的な意見なのにダメなの?」
はい、ダメです。なぜなら提案というものはすべて「反対意見」だからです。
仮に嫁のやり方が100%正しいんだったら、夫は意見を述べる必要はありませんよね? 意見を言うということは、嫁のやり方に異論を唱えているのと同義です。
夫が意見を言ったときの、イライラ嫁の受け取り方はこうです。
×「いいアイデアくれてありがとう!」
○「私のやり方に文句をつけやがって!」
こうなると大切なのは話の中身ではありません。嫁のやり方に対して、「意見を言うことそのもの」が、怒りボタンを押してしまうのです。
先ほども言いましたが、嫁は鬱憤の晴らしどころを探しています。
そこにきて夫からの提案は絶好の火種。くれぐれも火薬庫で花火をするような真似は避けてください。
結論です。
「イライラ嫁とは会話をするな。意見を言うな」
自分に非があると思わなくていい
怒られるとついつい「自分のやり方(言い方)が間違ってたのかな・・・」と思ってしまいがち。特に真面目で責任感のある人ほど自分を責める傾向があります。
でも、あなたは全然悪くない! だから自分を責めるのは今日でおしまいにしましょう。
これは何も気休めやデタラメではありません。
なぜならイライラ嫁は夫がどんな行動をしても怒るからです。
たとえば洗濯物を干すとしましょう。家(嫁)によって色々ルールがあります。
・子供服は子供用ハンガーを使う
・伸びるから下着以外は洗濯ばさみに挟んで干してはいけない
・形がつくから細いハンガーは使ってはいけない
など、あくまで例ですが、このうちひとつでも違反したら怒ることができます。
さらに、完全にルールどおりにしても、
・タイミングが遅い(早い)
・スピードが遅い
・先に洗い物やってよ
・家事はいいから子供の面倒を見てよ
など、その気になればいくらでも「あんたの行動、間違ってる!ムキー!」と言えちゃうわけです。
しかも怒る理由は一貫してなくてもいいのです。
前日はこれでいいって言ったのに、今日同じことをして怒られた経験、ありますよね。
なぜなら嫁にとっては「いま、この瞬間に自分が感じていること」だけが全てだからです。青春かよ。
過去も未来も関係ありません。一貫性も必要ありません。「昨日はこれでいいって言ったじゃん!」と言うのは無駄です。
つまり正解は「いま、この瞬間」にしかないのです。
次の瞬間には正解が変わっています。
仮に夫がドンピシャの正解を出しても、その瞬間に正解を変えて、夫の回答を間違いにすることだってできるのです。もう無理ゲー中の無理ゲーです。
大事なことなので何度でも言いますが、嫁がほしいものは「怒る口実」であって「解決策」ではないのです。
だから怒られたからといって、自分が悪かったと思わなくていいんです。
いくら反省しても、行動を変えても、怒るのは止みません。
台風みたいなものだと思って、頭を低くして過ぎ去るのを待ちましょう。
イライラ解消の万能薬は時間
イライラを解消させる唯一の薬は時間です。
だから夫は下手に嫁を刺激せず、とにかく待つこと。
3日、1週間、もしかしたら1ヶ月かかるかもしれません。ですが必ずもとに戻る日がきます。また笑って会話ができるようになります。僕もそうでした。
その日を迎えるためにも、今ここで無駄な消耗をすることは避けてください。衝突は体力を使います。その体力は温存して仕事に使ってください。
嫁の立場を理解する
「そんなことしても何にもならないのに、なんでこんなことするの?」ってこと、よくありますよね。
夫に怒ることだってそうです。毎月給料を運んできてくれる夫に八つ当たりするということは、スポンサーに文句言っているのと同じ。自分で自分の首を絞める行為です。
夫が病んで仕事にいけなくなったら生活費がなくなるわけで、むしろケアすべき存在。
でもそんな話は通じません。嫁の思考回路と夫の思考回路はまるで違うのです。
共感はできなくてもいい。ですが「ああ、この記事で言ってたあのことね」と理解できるだけで、自分のフラストレーションを減らすことができます。覚えておいて損はありません。
それでは見ていきましょう。
子育ては一人の戦い
日中、嫁は一人で子育てをしています。これは孤独との戦い。周りに頼る相手がいないのです。
しかもふだんからイライライベントてんこ盛り。
ただでさえ言うこと聞かないのに、その上熱出したり吐いたり下痢したり泣いたりわめいたり寝なかったり・・・むしろイライラしない方が不思議なレベルです。
夫は仕事をしているので、同僚と顔を合わせる機会がありますし、愚痴を言い合うこともできます。ガス抜きの機会が毎日あるわけです。
しかし嫁は一人です。
目の前には話の通じない子供しかいません。
大人と話す機会がない。世間話すらできない。自分とレベルの合う人がいない。
一度やってみるとわかりますが、この状況は想像以上にキツいです。
これは子供が可愛いとか可愛くないというのとは全く別の話です。
人間はコミュニケーションを欲する動物。大人どうしのコミュニケーションは心の安定に不可欠なのです。
公園でのおしゃべりは邪魔しない
公園に行くと、気の合うお母さんどうしでずっと喋ってますよね。子供ほったらかしで。
実はこれ、めちゃくちゃ貴重なストレス発散と気分転換の場なんです。日常のしょうもないことを喋って、思ったようなレスポンスがある。
「わかるー」
「そうそう」
「うんうん」
(ちなみに女性と喋るときは、相槌はこの3つで事足ります)
だから邪魔しちゃいけません。夫のみなさんは口が裂けても「おい、よそ見してないで子供の面倒ちゃんと見ろよ」などと言ってはいけません。ここは夫のターンです。黙って面倒見ましょう。
子供の面倒を見るのが仕事の保育士さんも同じです。担任がいて、副担任がいて、職員室に戻れば同僚がいる。大人のコミュニティがあるわけです。仮に「たった一人でずっと面倒見なさい」と言われたら、精神がもちません。
嫁が八つ当たりするのは「精神的な身内」だけ
嫁が八つ当たりできるのは「精神的な身内」だけです。「精神的な身内」とは、「この人は私が八つ当たりしても私のことを嫌いになったりしない」と思う相手のことです。
具体的には、
・両親
・兄弟姉妹
・夫
・子供
これだけです。姑やその他親戚は身内に入りません。
嫁は実家ではよく怒ります。横で聞いていて「よく母親(父親)にそんな口きけるなあ」と思ったことありませんか? それくらいの強い態度で接しても嫌われないという無意識の安心感があるからです。
母親にはいくら八つ当たりしても、姑には八つ当たりしませんよね。姑は嫁にとって身内とみなされていないのです。
つまり、八つ当たりされるのは、嫌われないと思われている証拠!信頼の証なのです!そう考えると元気がわいてきませんか?(きません)
八つ当たりで済んでるだけマシ
ストレスがたまって八つ当たりするのって、言ってみれば自然な行為なんですよね。たまったものが一応発散されてるってことなので。
むしろどこにも噴き出さない方がヤバいです。イライラを我慢する。または落ち込む方向にベクトルがいってしまう。
特に原因を自分に求めてしまう嫁は要注意。子供がかわいいと思えない。子育てひとつまともにできない。家事もまともにできてない。自分はなんてダメな母親だ。母親失格だ。自分には価値がない。そうやってグルグルと負のスパイラルを回し続けます。
それも吐き出す相手がいればまだいいですが、一人で抱え込んでしまうと鬱になって、最悪リストカットや自殺にまでいきかねません。
一番マズいのは、このように消耗しきって子育てができない精神状態になってしまうことです。
子育ては子供が成長するまで楽になりません。それまでは、何が何でも体と心をもたせないといけないのです。
それらを考えたら、怒って発散させているうちはまだマシな方だといえます。
まとめ
イライラ嫁対応をまとめると、以下の3つになります。
・解決しようとしない
・コミュニケーションを取ろうとしない
・怒られても気にしない
これを守っていれば、さほどストレスなく家庭を乗り切れるはずです。
なにしろ夫は家庭以外にも職場という踏ん張りどころがあるのです。家庭で消耗している場合じゃありません。
やがて子供が成長して、手がかからなくなって、嫁に笑顔が戻るその日まで、一緒にがんばりましょう。あなたは一人じゃない!