仕事の失敗が怖くて行動できない本当の原因は「職場環境」

仕事
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「うまくいかないことを想像してしまって行動できない・・・」

「夢に出るぐらい悩んでる・・・」

「失敗を避けるためについつい楽な道を選んでしまう・・・」

自分はどうしてこうなんだろう。
勇気をもって一歩を踏み出したいのに、怖くてできない。
こんなビビりな性格をなんとかしたい。

僕もそうでした。まだ起こってもないことをあれこれ悩んで、仕事が全然進められず、そのせいで怒られたりとかよくしてました。
「なんでやってないの?」
「ミスって○○になってしまうんじゃないかって・・・」
「そんなことでいちいち悩むな!早くやれ!」
「(だから悩んでるのに・・・)はいわかりました・・・」

今思うと典型的な「失敗を恐れて行動しない人」でした。

けど、今は違います。たいていの失敗はなんとかなると思えるようになったし、失敗するかもと思っても前進できるようになりました。何よりビビってた頃と比べて、心が段違いにラク

これも、自分ひとりで解決できたわけじゃないんですよね。

自分はたぶんそんなに変わっていない。大きく変わったのは職場環境でした。一番は上司。以前の上司は怒鳴るだけでしたが、今の上司は僕の仕事を応援してくれます。管理職ってこういうことかと目から鱗。

今回は、その素敵な上司から教わったことも含めて、失敗が怖くなくなるメンタルの持ち方や、職場環境の大切さを解説していきます。

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失敗しないのは危険

いきなり物騒なタイトルですみません。でもこのことはどうしても伝えておかなければいけません。

「失敗すると危険」ではありません。逆です。「失敗しないと危険」なのです。

なぜ危険なのか?

成長しないからです。

会社は有能な人を雇いたいと思っています。でも最初から有能な人はいません。最初はみんなド素人。そこから練習と学びを重ねて必要とされる人材に育っていきます。

最初からうまくいくわけがないので、みんな練習します。練習には失敗がつきもの。

サッカーでいうと、初めてボールを触った日にいきなりリフティングが100回できる人はいません。

赤ちゃんだって立ち上がったばかりはよく転びますよね。最初からスタスタ歩き始めたらビックリです。

仕事も同じです。練習もしないで最初からプレゼンが上手な人はいません。喋るのは得意な人でも伝える技術がないとプレゼン上手にはなれません。営業だと最初から上手に成約させられる人はいないし、それどころかテレアポすらうまくいかずにガチャ切りされる・・・それがふつうなんです。

できるかできないかの分かれ目はこれ以降です。早く上達する人はとにかく前に進む。失敗しながら、つまずいて転びながら、進み続ける。すると経験値がたまってレベルアップして、できなかったことができるようになる。だからレベルが高い人ほど、裏で数えきれない失敗をしています。ノーミスでうまくなった人はいません。

失敗しないということは、レベルアップしないということ。これはヤバいです。

どれくらいヤバいかっていうとこんな感じ。

・入社一発目のあいさつ篇

22歳新人「レベル1の新卒です!よろしくお願いします!」
→「はいよろしくねー」

42歳新人「レベル1の42歳です!よろしくお願いします!」
→「ざわ・・・ざわ・・・」

これくらいヤバい!

こうならないためには、早くレベルアップしないといけません。つまり早くたくさん失敗しないといけないということです。

無駄な失敗と無駄じゃない失敗の違い

無駄な失敗とそうでない失敗の違いは、そこに学びがあるかどうかです。

ドラクエでは同じモンスターを倒したら同じ経験値がもらえますが、現実世界では違います。同じ課題に取り組んで一人は経験値0でもう一人は経験値100ということが起こりえます。それはひとえに学ぶ姿勢があるかどうかにかかっています。

失敗から学ぶことができるなら、どんな失敗も無駄じゃありません。

失敗にへこたれないメンタルの持ち方

失敗すると凹みますよね。何日もズルズル引きずったり、ようやく忘れても何の前触れもなく急にフラッシュバックして「あああっ!」って頭抱えたりしてなかなか逃れられません。

一方で、大失敗をやらかしているのにへっちゃらな顔をしている人もいます。

これから紹介するのは、「大失敗してもへっちゃらになる方法」ではありません。へっちゃらな気質は一種の才能です。無痛症というか、転んでも痛くない人。この才能は努力で身につくものではないので、ここは潔く捨てます。

ふつうの人は、転んだら痛いのは当たり前。これは避けられません。

肝心なのはその後です。いったん転んだあと、早く復活する。これなら僕たちにもできます。ここではそのために必要な心構えを挙げていきます。

失敗は必要なことだと自分に言い聞かせる

何を差し置いてもまずはこれ。

失敗が怖い人は、
「失敗はしてはいけないもの」
→「失敗は悪いこと」
というイメージを持ってしまいがち。

そこで発送の転換です。
「失敗は成長に必要なもの」
→「失敗はいいこと」
というイメージを意識してみてください。

失敗を経験した。それは将来自分の強みになります。

小さなトライに慣れる

習うより慣れろの精神で、小さなトライをたくさんしましょう。

今は自転車に一度も乗らないでコケるのが怖いと言っているようなもの。一度コケてみると、案外痛くなかったということがあります。その感覚を肌で身につけます。

コツは小さく失敗すること。大きな失敗は会社にダメージを与えるので、さすがに慎重にしないといけません。小さな失敗ならいくらでもリカバリーがききます。

ゆっくりの自転車だとコケても痛くありませんが、猛スピードでコケると大怪我しますよね。そんな感じ。

社運を賭けた大プロジェクトで果敢にチャレンジするのは、その勇気は素晴らしいですが、失敗初心者はやめておきましょう。

最初はしょぼい、誰も注目しないようなことから始めます。たとえば会社に用意されているコーヒーの粉を補充するとき、いつもと違うメーカーのものを買ってみる。この程度でいいんです。飲んでみて、好評だったらラッキー。気に入られなかったらもとのメーカーに戻せばいい。どう転んだって会社にダメージは与えませんよね。

他には、通勤途中の道をわざと一本外れてみる。ふだん通らない道でおいしそうなお店を発見したらラッキー。何もなくてもノーダメージ。

簡単でしょ?

ふだんと違うことをするのは、小さなトライ&エラーをしていることと同じです。こうやって、周囲に影響の少なそうなところから始めてみてください。

「今失敗しておいて良かった」と思う

「今失敗しておいてよかった」

思うっていうか、これはマジです。事実です。なぜなら今の失敗より10年後の失敗の方が重いから。

10年経てば、会社員ならそれなりに出世もします。責任も重くなります。自分の采配が会社に与える影響も大きくなります。

手痛い失敗を経験しないまま出世してしまうことの方が不幸です。自転車でいうと、1回もコケないまま先導車に固定されて徐々にスピードが上がってる感じ。怖いですよね。先導車から離された瞬間コケます。絶対痛いです。

それならまだ今コケておいた方がダメージが少ないです。

うまくいかない想像は単なる「妄想」

「失敗したら怒られるかも・・・」と想像しているときは、あたかも実際に怒られているような気持ちになって凹んでしまいます。

だけど、それは実際に起こっているわけではありません。単なる妄想です。ありもしないことを想像して、実際に起こっているような恐怖を感じているのです。

こんなときはまず、「これは妄想である」とはっきり断定してください。次に「今、自分は妄想している」と心の中で呟いてみてください。動揺がすっと鎮まるのがわかるはずです。自分の心の状態を言語化するだけでも、落ち着き効果は得られます。一度試してみてください。

完璧を目指さない

学校のテストだと100点とると喜ばれますが、社会に出るとたいていの場合、点数はそこそこでいいから早く仕上げる方が大事になります。

3日かかって100点とるより、1日で60点とる方が評価されるということですね。

スピードが求められる仕事では、完璧へのこだわりはかえって邪魔になります。自分では中途半端で満足していなくても、一度提出してみましょう。

笑われたり馬鹿にされたら「こいつには勝てる」と思う

「笑われたり馬鹿にされたらどうしよう・・・」と不安になってしまうと、なかなか一歩を踏み出せません。

だけど、人の失敗を笑ったり馬鹿にしたりする人は、成長しない人。「戦う君の歌を戦わない奴らが笑うだろう」とは中島みゆきの歌詞ですが、笑うのは戦わない人たちです。彼らは観客。当事者意識のない人たちです。そんな人は恐れるに足りません。

逆に、努力する人は人の失敗を笑ったりしません。なぜなら失敗は成長に必要だと知っているからです。むしろ「いい失敗をしたな」と応援してくれます。

当事者意識をもって悩んでいる人と、離れた位置から笑っている人と、どちらの方が成長が早いと思いますか? 考えるまでもないですね。

だから、笑われたり馬鹿にされたりしたら、チャンスです。その人には、将来必ず勝てます。

過度の「失敗したら周囲に申し訳ない」は禁止

「失敗したら周囲に迷惑をかけてしまって申し訳ない」と思っていませんか?

たしかに迷惑はかけるでしょう。でも、だからといってノーミスで人生渡ってる人なんて存在しません。誰でも多かれ少なかれ人に迷惑をかけながら過ごしているんです。そんななか、一人だけノーミスクリアをしようなんてムリムリ。

本当に迷惑なのは、自分が成長しないことです。

特に最初のうちは、給料と成果が釣り合っていません。正社員なら初任給は20万円ぐらいでしょう。もらう側はもっとほしいと思うかもしれませんが、会社からしたら、何もわからない新人に月20万円ってめちゃくちゃ割に合わない出費です。なのに払っているのはなぜでしょう?

答えは、将来を見越しているからです。今は大した成果を上げていなくても、将来きっと給料以上の働きをしてくれるだろう。そういう前提があるからこそ、新人にも高い給料を払っているのです。

いくら失敗しても、その分成長して、最終的に役に立てる人材になるのなら、会社としては十分おつりがくるのです。

会社はあなたの失敗を見越しています。だから、本当に迷惑をかけたくないなら、失敗しながら成長することです。

眠れないぐらい悩んでいるときは「失敗しても生きていける」と思う

「このプロジェクトでミスは許されない!」とか言われると「絶対ミスしちゃダメなんだ・・・」と気が重くなりますよね。

でもちょっと考えてみてください。ミスして本当に困るのは誰ですか?

正解は会社です。あなたではありません。プロジェクトがポシャって業績が悪くなるのは会社。会社にとって都合が悪いから、ミスは許されないと脅しをかけているのです。

一方、従業員はどんなに取り返しのつかない大失敗をしても、一番悪くてせいぜいクビです。損害賠償を請求されることはまずありません。膨大な借金を抱え込むことを考えたら、辞めれば済むだけなんてまだ気が楽です。

この会社に留まり続けなければいけない、そのために成功し続けなければいけない、そう考えたら苦しいのは当たり前。だけどあなたと会社は一蓮托生じゃありません。会社にとってあなたは大勢いる従業員の一人。単なる労働契約ひとつでつながっているだけの関係です。

会社で失敗したら人生終わりじゃありません。たしかに失敗したプロジェクトの取り返しはつかないかもしれない。でも人生の取り返しはいくらでもつきます。

「そんな考え方、無責任だ!」と思いますか?

ここで言っていることは「抱えなくてもいい責任まで背負い込むことはないですよ」ということです。

責任は、単なる役割分担です。社長は責任が重いから何千万円もの給料をもらっています。社員は責任が軽いから月20万円の給料しかもらえません。

「無責任だ!」と思ったら「この責任って本来誰が持つべき?」と考えてみてください。きっと肩が軽くなります。

なりたい自分のイメージを持つ

将来こうありたい、というイメージをもつことも大事です。

ここで注意することは、なりたいイメージとは「失敗が怖くない自分」ではありません。「スキルを身に着けた自分」です。

営業なら取引をうまくまとめて成約できる自分。
プログラマーなら理想のコードをさっと書ける自分。
マーケターなら需要予測を外さない自分。

そんな具合です。

心の中に目標ができると、人は少し強くなります。

失敗して凹むのはなくせませんが、立ち直りが早くなります。なぜなら向かうべき方角があるから。遠くを見つめていると、そちらに意識がいって、目の前の失敗がむしろ必要なことだと思えるようになります。

向かうべき方角がないと、犯してしまった失敗にばかり目がいって、いつまでも脱出できません。

失敗が怖い本当の原因は「職場環境」

そうは言っても失敗が怖い。
「何をやっても失敗するに決まってる」

失敗を怖がるあまり、前に踏み出せずにいることを、自分のせいにしていませんか?

失敗を怖がる自分を「勇気がないダメ人間だ」と責めてしまってはいませんか?

それ、実は違います。あなたのせいじゃありません。

失敗が怖い本当の原因は「職場環境」です。

あなたがいま勤めている会社は、きっと失敗を許さない会社なのでしょう。

失敗したら、
・上司から怒られる
・同僚から冷たい目で見られる
・職場にいづらくなる
・給料や評価が下がる

こんな環境では、誰でも失敗を怖がるに決まっています。

では、逆にこんな会社だったらどうでしょう。

失敗しても、
・上司に怒られない
・同僚も応援してくれる
・職場が暖かく見守ってくれる
・給料や評価が下がらない
そんな会社なら、失敗は怖くないですよね。

「でもそんな都合のいい会社あるわけない!」

そう思いますよね。気持ちはわかります。

でもそんな会社は実在します。あとで紹介するので、ちょっとだけガマンして読み進めてください。

こう考えると失敗が怖い理由がわかってきます。
怖いのは、失敗することそのものではありません。
失敗することによって、周囲の評価が下がることが怖いのです。

失敗するかどうかは自分。
失敗をどう評価するかは周囲(=職場環境)。
この違いは知っておかなければいけません。

職場環境を決める要因は残業の多さやノルマの量だけとは限りません。こうした「失敗を許さない風土」も、職場に居づらくなる雰囲気を作る一因です。そうした雰囲気を感じたら、「自分が悪い」と思うのはやめて、一度「この職場、向いてないのかも」と考えてみてください。

失敗を応援する会社の例

「職場環境が悪いのはわかったよ。でも、失敗しても評価が下がらないなんて、そんな都合のいい会社なんてあるの?」

あります。

そうした会社は、失敗は会社の成長に必要だと知っていて、実行に移しています。

たくさんあるのですが、有名な三社だけ紹介します。

リクシルの「失敗を肯定する風土」

住宅設備メーカーの株式会社リクシルは「チャレンジと失敗を肯定する」風土が根付いています。

リクシルはモノ作りの会社なので、常に新しい製品を世に出し続けなければいけません。そのための命綱は開発力。そして開発には試行錯誤がつきものです。

失敗がダメと言われると開発が止まってしまう。メーカーにとって、それは会社の死を意味します。

最初はそこまで失敗を肯定する雰囲気ではなかったと言われます。この風土に変えたのは、ネット通販サイト「モノタロウ」を成功させた実績を買われて入社した現社長の瀬戸欣也さんです。メーカーが生き残る術をよくご存知だったというわけですね。

オイシックスの「三振を肯定する」

野菜宅配サービスの会社、オイシックス・ラ・大地株式会社。

かつて地元でしか知られていなかった野菜を続々と発掘してヒット商品に仕立て上げた女性営業員がいますが、社長の高島宏平さんは彼女にこうコメントしていました。

「ホームランか三振しかない」

彼女が見つけてきた野菜は大ヒットを飛ばすものもある一方で、大ハズレすることもある。それを許容しているところにオイシックスの懐の深さを感じます。

USJの「スイング・ザ・バット賞」

大阪のテーマパーク、ユニバーサルスタジオジャパンを運営する合同会社ユー・エス・ジェイ。ここも同じく失敗を肯定する会社ですが、こちらはもっと極端です。

ここは「スイング・ザ・バット賞」という、新しいことにチャレンジした人に送られる賞を設けています。

チャレンジすることを英語でswing the batと言います。野球ではバットを振らないとヒットもホームランも出ません。もちろん空振りすることもあるけど、とにかくバットを振らないことには何も始まらない。だから当たるかどうかはさておき、バットを振ること(チャレンジすること)を肯定しよう。

肝心なのは、成功したかどうかではありません。チャレンジしたかどうかです。

失敗が許されるだけではなく、失敗することで賞をもらえてしまう。USJではそれほどチャレンジは大切なことなのです。

この制度を創設したのは、当時P&Gからヘッドハンティングされて入社したマーケターの森岡毅さんです(今は退職して会社を立ち上げています)。

社員が自発的にアイデアを出すようになるには、失敗を罰していてはダメで、チャレンジを良しとする風土に変える必要がありました。そのかいもあって、USJはここ10年近く毎年、最高観客動員数を更新し続けています。

おわりに 失敗を応援してくれる会社で働こう

失敗を許す・肯定する・応援する会社は、何も自然にそうなったわけではありません。

失敗を許す風土にしないと、会社が成長できないと知っているから、わざとそういう仕組みにしているのです。それもこれも、社員の成長に真剣に向き合っているからこそ。

理想を言えば、一度も失敗せずに成功したいもの。でもそんな都合のいい成功はありません。なのにみんなそんな夢を見ているから、失敗を悪いことだと決めつけるし、失敗を責める風土になってしまいます。

本当の成功は、数えきれない失敗の繰り返しから生まれるものです。それを理解せずに、失敗を責めるのが当たり前になっている会社は、いい会社とは言えません。少なくとも社員の成長に真剣に向き合っていない会社といえます。

そんな会社に長く留まり続けるのも不幸なことです。会社が一生面倒を見てくれる時代ならまだ良かったのですが、今はそんな保証がない以上、個人個人で生き延びていくためのスキルを身に着けなければいけません。

そして、何度でもいいますが、スキルを身につけるにはチャレンジと失敗が必要です。成長しようとするなら、失敗はして当然なのです。

最後に一つ、問いかけをします。

「あなたの会社は、あなたの成長に真剣に向き合ってくれていますか?」

はっきりイエスと答えられないようなら、その会社は長居すべきではありません。食わせてくれる保証もなければ、成長させてくれる見込みも薄い。気づいている人はすでに行動を起こしていて、次々と良い会社に転職していきます。

良い会社は人がなかなか辞めません。だから入れるチャンスはごくわずか。こうしている間にも、少ないイスは埋まっていきます。

失敗を責められない、それどころか「いい失敗をしたね」と応援してもらえるような、本当に満足できる居場所を探してみませんか。

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