嫁姑問題で頭を悩ませている皆様こんにちは。
僕は夫の立場ですが、嫁と母の間で日々板挟み中です。どちらも僕には本音をストレートにぶつけてきて、しかも僕はメンタル激弱なので、大根おろしのごとく精神が削られていきます。ゴリゴリ~♪、ゴリゴリ~♪(泣)
このままだとマジで精神がもたなかったので、なんとかすることにしました。
そうした僕の実体験も含め、色々書いてますので参考にできるところだけつまみ食いしてください。特に僕と同じような立場の方が、これを読んで少しでも辛い現実が緩和されれば、これに勝る幸せはありません。
諦めた方がいいこと
中の悪い嫁姑はお互い「自分が正しい」と思っています。
そのため、歩み寄ることは基本的にないと思った方がいいです。
嫁に親の考えを理解してもらう
ほとんどの嫁は姑のことをロクに知らないまま結婚します。
姑の人となりや相性がわかるのは結婚したあと。もう引き返せなくなってからです。
そんな状況で、まったく赤の他人どうし、しかも30歳も離れていれば時代も考え方も違う。こだわりが違うのも考えが衝突するのも当然のことです。
嫁にとって相性の悪い姑は、嫌いな上司のようなもの。
できるだけ会いたくない。
会話もしたくない。
でも表立っては逆らえない。
相手は気軽に話しかけてくるけど、いちいち対応がめんどくさい。赤の他人だったら思いっきり無視してやるところなのに。
・・・こんな感じです。
そんなときに夫から「まあまあ、母はああいう人だから」なんて言われたらどうなるでしょう?
「そっか。世の中いろんな人がいるよね。しょうがないか」
という反応が返ってくるようなら、あなたの嫁は相当できた人です。ふつうは、
「私がこんなに不快な思いをしてるのに、あんたは親の味方か?このマザコン野郎」
こんな感じで即座に敵認定されます。
こうなったら溝は深まるばかりです。嫁が自らその溝を埋めようとは思いません。なぜなら嫁は自分自身が被害者で、夫の親は加害者だと思っているからです。
加害者に謝ってもらうことはあっても、こちらから歩み寄るなど想像すらしていません。
夫の説得は嫁の怒りに油を注ぐだけです。いったんこじらせてしまったら、自力での解決は諦めましょう。
女性が説得に応じないワケ
嫁姑の仲が悪いと、嫁は姑の言うことをいちいちねじ曲げて解釈します。
なぜわざわざ悪意のある解釈をするのか、不思議に思ったことはありませんか?
おかしいですよね。そんなことをしても誰も得しないし、ストレスがたまって余計に嫌いになるだけなのに。
でもこれには理由があります。
人は、いったん好き/嫌いになってしまうと、本来のロジックをすっ飛ばして感情をベースに考えるようになってしまうのです。
たとえば・・・
・嫌いな上司の意見がすべて間違っているように聞こえる。
・好きなアーティストが発言したことは、たしかにそうだと思ってしまう。
どうでしょう。心当たりありませんか?
僕はたくさんあります。ゼロベースで判断しようと心がけていても、いったん嫌いになってしまうと、たとえ相手の意見が正しそうでもなかなか受け入れることができません。
この現象は男性でもよく見られますが、女性の方がより強い傾向があります。
姑「子供が無事に生まれてよかった。心配してたのよ」
嫁「高齢出産で嫌味言われた」
姑「野菜送ったから食べて」
嫁「いらないものを押し付けられた」
いったん嫌いになってしまうと、「嫌い」という結論がすでに心の中にあって、それを裏付けるための証拠を探すようになります。数学で言う証明問題ですね。
するとどうなるか。ものごとの解釈にバイアスがかかります。
「嫌い」という結論を補強する証拠ばかり探すようになり、それ以外は目に入らなくなります。
こうして不自然なまでに悪意まみれの解釈が誕生します。
こうなってしまうと、自分で「わざと違う解釈してる」と気づかない限り、考えが変わることはありません。
夫が説得しても無駄です。
親に嫁の考えを理解してもらう
嫁に理解を求めるのは難しいですが、親に理解を求めるのはそれ以上に困難です。
あなたの親がよほど柔軟な思考の持ち主でない限り、嫁の考えを理解してもらうのは諦めたほうがいいです。
60年かかって形成されたモノサシはおいそれと変わりません。
借金背負ったり色んなピンチをくぐり抜けて、人生の荒波も経験してきた。
そんな中で曲がりなりにも子供(あなた)を育て上げてきた、いわば人生の大先輩です。少なくとも本人はそういう意識でいます。
「息子の嫁だか知らないが、30歳やそこらのガキンチョには人生を教えてやることはあっても、教えてもらうことなどないわ」と本気で思っています。
だから嫁の主張が自分の主張と食い違っていると、
・「何を生意気な」
・「世間をわかってない」
・「あの子変わってるね」
という「嫁の主張は認めない」系発言が平気で出ます。
実際、僕の母もそうでした。
嫁の考えをわかってもらおうと、「干渉しないでほしい」的なことを割と遠回しに伝えたのですが、返ってきた言葉は、
・「私は母親やってきた。だから子供を持つお母さんの困りごとがわかる」
・「私はここで何十年も生活してきてる」
訳すとこうです。
『私が間違ってるはずがない』
この状態になると、もう考えを修正することはできません。
わかってもらおうと説得すればするほど逆に「あんたの嫁、アタマ大丈夫?」と思われるのがオチです。
だから理解してもらうのは期待しないようにしましょう。
まとめ 根本的解決は諦めろ
嫁と親が仲良くなって笑顔で笑い合える・・・
いつかそんな日がくると僕は信じていました。
過去形。
でも残念ながら、そんな日は永遠にやってきません。
むしろ何とかしようとすればするほど泥沼にハマります。
あなたの嫌いな上司といつか笑い会えるようになる可能性がほとんどない、いやむしろ望んでいないのと同じように、嫁と姑が手を取り合う未来はまず望めません。
なら、僕たちに希望はないのか?
ずっと苦しい板挟み状態で一生を過ごさなければならないのか?
いいえ。希望はあります。
苦しまない未来は実現できます。今の僕のように。
夫が心がけること
嫁は姑の扱い方がわからない
夫にとって姑は母親です。お互い思った意見は言えますし、性格も理解しています。何か意に沿わないことがあっても「あの人はああいう人だから」と納得できます。
しかし嫁は違います。
嫁にとって姑は、結婚した途端突然降って湧いてきた異物です。
一緒の時間を過ごした経験もなければ、衝突した経験もない、扱い方のわからない存在です。
それなのに今日からいきなりうまくやってくれと言われる。いったいどうしたらいいの?という感じです。
夫から見えている母親と、嫁から見えている姑は、同じではない。このことは重々承知しておく必要があります。
嫁にロジックは通用しない
母親と嫁、お互いの言い分を聞いていて、
「母親の言うことも一理ある」
「むしろ母親の方が正しい」
と思うことがあるでしょう。でも、だからといって、
「母親の言い分もわかるよ」
「あの人はああいう人だから」
などと口に出してはいけません。口に出した途端、嫁からは敵認定されてしまいます。
男は論理の生き物ですが、女は感情の生き物です。
だから嫁は自分の気持ちを踏みにじる人はみんな間違っているとみなします。
ロジックや一般常識などは関係ないのです。だから母親の言動にどれだけ正当性があろうとも、夫が母親を擁護するような発言をしたとたん、
「私の気持ちをわかってくれない人」
「しょせん母親の味方」
「マザコン」
とレッテルを貼られます。
ちょっと母親の肩を持つだけでこうなるので、まして正論で打ち負かしたりするのは絶対にやめてください。事態は解決しないどころか悪化の一途をたどるばかりです。
大切なのは嫁の気持ちに寄り添うこと
繰り返しますがロジックでは解決にはなりません。大切なのは嫁の気持ちに寄り添うことです。
「正しい・間違っている」ではなく、不満やつらい気持ちをありのまま正確に理解することです。
解決策や意見を提示する必要はありません。
また、理解できないことがあっても「理解できない」と口や態度に表してはいけません。黙って理解に努めてください。そうすれば嫁は「わかってもらえた」と心を開きます。
夫にとっては記憶にも残らないぐらい些細なことでも、嫁にとっては離婚や絶縁を考えるくらい追い詰められているというのは実はよくあること。
「なんだそんなこと」と思った気持ちは口に出さずに、それが深刻な悩みであることを受け止めてあげてください。
離婚が頭をよぎったときの判断基準
辛い毎日を過ごして、離婚が頭をよぎった経験がきっとあることでしょう。僕も何度も考えました。
そんなときの考え方は、子供がいるときといないときで分かれます。
子供がいないとき
子供がまだいないのだとしたら、離婚するかどうかは二人の問題なので、二人の納得のいく形にすればいいです。
嫁と親が仲良くなる未来は望めません。
なら、このまま嫌い続ける関係を一生続けていくのか?
世間の離婚原因はほとんどお金と浮気ですが、親が原因で離婚する例もないわけではありません。
それでなくても嫁は半分くらいは結婚を後悔しています。
僕も「あんたのお母さんがあんなのだと知ってたら結婚してなかった」とズバリ言われたことがあります。
産み育ててくれた親の悪口を言われ続けて、それでもその関係を続けるのか?
一度きりの人生で後悔しない道はどちらか?
自分の心に問うてみてください。
子供がいる場合
子供がいる場合に考えることはたった一つで、「どちらを選べば子供がより幸せになるか」です。
かくいう僕も以前は、離婚だけは避けなければいけないと思っていました。子供を片親にしたくなかったからです。
でも、子供を見ていて思いました。
『どの道をいけばこいつが一番幸せになるんだろうな・・・』
そう考えたとき、悟りました。
このまま辛い結婚生活を続けることが、必ずしも子供の幸せにつながるわけではない。
片親だって幸せに生きてる子供はたくさんいるわけです。
嫁はいっとき僕の顔を見るだけでイライラしていました。そのせいで子供にも八つ当たりが及びます。
僕がいなくなることで姑との縁が切れて、嫁がにこやかに毎日を過ごせるようになるのなら、それは子供にとっても幸せなことだ。
そう考えるようになりました。
今の僕のスタンスは「自分から離婚は言い出さないけど、嫁が離婚すると言ったら反対しない」です。
あなたの子供はどちらが幸せになれそうですか?
自分だけで背負わない
「自分がもっと最初にうまく立ち回っていたら、こんなことにはならなかったかもしれない・・・」
もしあなたがこうやって責任を感じているのだとしたら、あなたはとても良心的な夫です。
愛情を持って育ててくれた親に、孫の顔すら見せてあげられない。自分はなんて親不孝な奴だ。そうやって自分を責めていた時期が僕にもありました。
でも、いつしかそんな考えは薄れていきました。
夫の非はたしかにゼロではないのでしょう。最初に気が付いて対処できていれば、これほど関係が悪化することはなかったというのは確かに真実かもしれません。
ですが、これは人間と人間の相性の問題であって、あなたがすべて背負い込むべきものではないのです。
考えてもみてください。親も嫁も罪悪感など感じていません。お互い少し考えを変えて歩み寄ればすべて丸く収まるのに、そうする気配もない。
それに、あなたがこんなに悩んでいることは、誰も気にかけてくれません。
だから一人で悩むのはヤメにしましょう。
たまには誰かのせいにしましょう。
メンタルが病んでしまったらすべてが台無しになってしまうのですから。
夫の立場で具体的に実行すべきこと
目指す方向性は、親と嫁がお互い干渉し合わない形です。
わかり合おうとするのではなく、わかり会えない前提で立ち向かうのです。
嫌いな人を好きに変えるのは非常に難易度の高い行為。
それならお互い混じり合わない形を目指すほうが、ずっと近道で簡単です。
人生にはただでさえ課題が山積み。
あなたには他にも悩まなければならない問題がたくさんあります。
自身のキャリア、家のローン、子供の将来。
そんな中、嫁姑問題でも消耗していたら、もっとも肝心な「まともに仕事をして毎月給料を運んでくる」ことさえ危うくなります。
そうならないためにも、以下の3点を実行してください。
それだけであなたの消耗は大幅にカットすることができます。
親と嫁が接する機会を減らす
まずはお互いのストレスの元を断つこと。
そのためには接触させないことが一番です。
僕の場合は親がある程度言うことを聞いてくれたので、ほぼ接触しない日常は実現できていますが、中には何度説明しても聞く耳を持たない親もいるでしょう。
そんな場合は強制遮断しかありません。
親が嫁の連絡先を知っているなら、携帯を変えましょう。
よく親が訪ねてくるなら引っ越しもやむなしです。
嫁が心穏やかに過ごせるかどうかは家庭の幸せに直結します。
幸せのカギを握っているのはあなたなのです。
親には理解は求めず行動を求める
親に嫁の考えを説いても無駄です。理解されることはありません。
それも考えて見れば当たり前。僕たちだって同じです。
嫁に「もっと気を遣って」と言われて困った経験はありませんか?
僕はあります。「気を遣うってどうしたらいいんだよ・・・」と途方に暮れたことが何度も。
僕たちは「気遣い」なんていう抽象的な言葉じゃなくて、「子供の洗濯物を干すときは小さいハンガーを使って」とか具体的に言ってほしいんですよね。
それと同じです。
親に「嫁に配慮して」とか「嫁の気持ちをわかって」と言っても抽象的すぎてわからないのです。
だから具体的に指示する必要があります。
「わからなくていいから〇〇して」という言い方ですね。
ちなみに僕が母にお願いしていることは以下のとおり。
①嫁に直接連絡しない
②お願いしたことだけやって、言われてないことは一切しない
さいわい①は守ってくれていますが、お節介な性格上②はなかなか完璧にはいきません。
でも①を守ってくれるだけでも全然違います。
不意に嫁に電話してきて長電話をしていた頃に比べると、嫁のイライラは劇的に減りました。
親と嫁がトラブったら嫁の味方をすべし
母親と嫁が仲違いした場合、夫はどちらの味方をすべきか?
必ず嫁の味方をしてください。
母親のフォローは父親に任せておけばいい。大事なのは自分の家庭を守ることです。そのための家族です。
夫が守るべきは妻と子供。まずはそれだけ考えてください。