上司が頭おかしい人だった・・・
クレーマーが頭おかしい人ばかりだった・・・
ノルマが頭おかしい量だった・・・
社会人には不意の落とし穴がいっぱい。
今はまだマシでも、いつなんどき逃げ出したくなるかもしれません。
残業なしノルマなしクレーマーなし周りみんないい人で職場になんの不満もない!将来の心配ゼロ!みたいな神企業にいる人は別にいいとして、それ以外の人はいざというときに逃げられるようにしておきましょう。
もしいま大したことがなくても、まったく油断はできません。労働環境はふとしたきっかけで急に悪化します。
・経営者が代わった
・上司が代わった
・大口取引が切られた
・悪質クレーマーが弁護士連れて乗り込んできた
たったこれだけでホワイトな職場が一瞬にしてブラック環境に早変わりします。
僕の知人は、それまで元気に働いてたのに上司が代わっただけでうつ病に追いやられました。5年たった今でも全然治ってません。
逃げ方さえわかっていればそんなことにはならなかったのに。
こうなるともうほとんど災害みたいなもんです。
そして災害から生き延びるには普段からそれなりの備えが必要です。
たとえば、海沿いに住んでるのに津波の知識もなければ避難訓練の経験もない人がいたとして。
あるとき急に津波が襲ってきたら、この人はどうなるでしょう?
答えるまでもありませんよね。
転職するのは何もキャリアアップのためだけではありません。
転職は、労働環境が急に悪化したときに、そんな地獄から逃げ出すための避難訓練でもあるのです。
ことが起こってから逃げようとするのは下策
社会に出ると、学校とは違って誰もあなたの身を案じてくれません。
みんな自分のことで精一杯。仕事に加えて、家のローンやら子供の教育費やら少ない小遣いの増やし方やら、心配事は山ほどあって、他人の面倒まで見てられません。
だからこそ、辛いとき、追い詰められたとき、誰かが身を張って守ってくれると思うのはお門違いです。
今は頼りになる上司でも、本当のホントに切羽詰まったとき、自らのクビを賭けてまであなたを助けてくれる可能性はとても低いと思った方がいいでしょう。
そこで上司を恨むのは筋違い。みな他人の人生まで背負ってられません。あなたの身を守るのはあなたしかいないのです。
だからこそ、逃げたいときにいつでも逃げられるように、ひそかに準備をしておくのです。
要領のいい人は常日頃から準備をしておいて、いざというときの退路はバッチリ確保済。何か起こったら、サッと逃げられます。それも無傷で。
要領の悪い人はふだんの備えをしていません。
脱出しなければいけないタイミングで逃げ遅れ、そのうち退路は塞がれて、逃げることを思いついたときにはすでに後の祭り。
さんざん傷を負って、中には再起不能になる人も出てくるかもしれません。うつを発症した僕の知人のように。
真面目で忠誠心が厚いのは美徳とされますが、それで精神を壊したら笑えません。
いざというとき、
・無傷で逃げられる人
・逃げ遅れて重傷を負う人
あなたはどちらになりたいですか?
転職を意識しておくべき理由
昔は一つの会社で30年40年と勤め上げるのが当たり前でした。
しかし今は逆で、むしろ転職するのが当たり前の時代です。
こんな現代だからこそ、一度は転職を経験しておくべきです。
転職経験はその後の転職にも有利
特に問われるのは協調性。どんな特別なスキルを持っていようと、しょっちゅう周囲とトラブルを引き起こすような人はどんな企業でも採りたくないもの。
「でも、会社をしょっちゅう変わっていたら悪印象にならないの?」
そんな疑問が出てくるかもしれませんね。
でも心配はいりません。
半年や1年で職を転々としているような人は別ですが、数年ずつ勤めて転職をしている人はむしろ面接では好印象。
わかりやすくするために、ケースごとに面接官がどう思うかを見ていきましょう。
ケース① 半年で転職を繰り返しているひと
面接官「職場に合わなくて辞めて、また合わなくて辞めて・・・っていうのを繰り返してきたんだろうな。きっとうちでも同じことになるよね。採用やめとこ」
ケース② 一つの会社で20年勤め、初めて転職をする人
面接官「20年で転職初めて? まったく新しい環境に適応できるのかな。偉そうにしていてチームワークを乱す人も嫌だし、ちょっと読めないな」
ケース③ 数年で転職をしている人
面接官「へー、3社に5年ずつ勤めてるんだ。それなりに長い期間働いてて転職経験もあるってことは、適応力は問題なさそうだな」
このような印象の違いがあります。
数年勤めて転職というサイクルは、風土のそれぞれ違う会社でそれなりに適応してきた証拠。企業はこうした適応力のある人材を欲しがります。
そのため、適切なタイミングでの転職経験は、あなたのキャリアに有利に働きます。
会社はあなたの身を保証してくれない
会社は労働の対価として給料を払っています。
社印は家族だなんだと口では言っていても、雇用の本質は労働力の提供です。
これは雇う側の気持ちを想像してみるとよくわかります。給料は、払う側からしたら手痛い出費です。
たとえば、あなたの給料が額面で20万円だったとしましょう。
「20万は少ない!もっとほしい!」と思うのが雇われる側の気持ち。
でも、その給料を払う側の気持ちは逆です。
一人雇うだけで、毎月20万円。社会保険やら管理の手間なども考えると、30万円ぐらいはかかります。
1ヶ月で30万。1年で360万。
この金額、払えます?
払えないですよね。
しかも360万円の出費を維持しようと思ったら、それ以上の利益を出さないといけないわけで。
スーパーで100円や200円のものを売って360万円の利益を出そうと思ったら1000万円分くらい売らないといけません。
だから人を一人雇うのっておおごとなんです。
その席に座っているのがあなたでなければいけない理由はないし、あなた以上の働きをしてくれる人がいれば、すぐにでも取っ替えたいと思うのが社長のホンネ。
社員は家族だとか、いくら綺麗事を言ってても、いちばん大事なのは労働力です。
結局、会社とあなたはその程度のつながりしかないんです。
だから、いざというとき会社が守ってくれると思ったら大間違い。
あっさりクビを切られたときに「信じてたのに裏切られた」なんてセリフが出てくるようなら、わかっていない証拠です。
賢い人は、そうなるのを見越して動いています。
誰も表立って「俺、転職活動してるんだ」なんて言いません。
転職活動してたことが判明するのは、辞めたとき。
もしかしたらあなたの同僚も涼しい顔してやってるかもしれませんね。
転職活動は早い方がいい理由
理由① 初回転職のリミットは35歳
転職は若いうちのほうが成功しやすいです。
なぜなら35歳を過ぎると、年を追うごとに求人数が減るからです。
35歳を超えると求人数が半減し、40歳でさらに半減し、45歳になるとまたさらに半減するという恐ろしい現実があります。
つまり45歳を過ぎた人の求人数は、若い頃の1/8。
ミドル以上の転職で成功するのは、転職しても通じる普遍的なスキル(経営・マネジメント・顧客対応力など)を持った人だけです。
自信を持って売り込めるスキルがないにも関わらず採ってもらえるのは、若さという武器があるからです。
若いというのはそれだけで転職には有利なのです。
しかし裏を返せば、35歳までに転職しなければ、それ以降の転職難易度はグッと上がるということ。
今の職場環境に不満を抱えて、なんとか脱出したいと思っても、歳を取るごとにその可能性は閉じられていきます。
もしあなたが40歳になってから転職しようとしても、求人数は若い頃のたった1/4。
これでは納得できる再就職先を見つけるのにどれだけ苦労するかは想像に難くないでしょう。
今の職場が辛いのなら、最初の転職リミットは35歳です。
このことは覚えておいてください。
理由② はじめての転職が一番緊張する
どんな人でも最初の転職が一番緊張するし、心のハードルが高くなります。
でも、一度経験しておけば、次のハードルはぐっと下がって簡単に飛べるようになります。
逆に歳をとればとるほど雇用のハードルも心のハードルも上がっていきます。
それなら一刻も早い方がいい。40代になって結婚して子供の養育費や家のローンまで抱えて、身動きとれない状態になってから転職・・・正直怖いですよね。
だからこそ、いまのうちに探しておかないといけません。
僕の嫁なんて5回も転職してるからもう面接いくの全然怖くないって言ってますからね。それぐらいになればどこでも生きていけます(笑)。
理由③ 切羽詰まってからの転職は危険
「怒られてばっかりで仕事は辛いけど、転職先を探すのはまだ後でいいや」
なんて考えていませんか?
その考え、実は危険です。
もしあなたが少しでも転職を考えているのなら、世の中にどんな求人があるか、自分はどれぐらいの年収で転職できそうか、早めにリサーチしておくべきです。
なぜなら、切羽詰まってからの選択は間違うことが多いからです。
たとえばミスをして焦ってしまい、普段なら問題なくこなせる仕事まで続けざまにミスをやってしまったなんて経験、ありますよね。
それと同じです。
本当に耐えられなくなって、精神的な余裕がまったくない状態で求人を見るとどうなるか。
一刻も早く逃げ出したい一心で、ロクに調べもせず目についた求人に飛びついてしまいます。
すんなり転職できたはいいけど、実は超ブラックな会社で、山のようなサービス残業とパワハラの末、ボロボロになってうつ発症・・・なんていう最悪な未来を迎えることだってあるわけです。
そうならないためにも、心に余裕があるうちから求人をチェックしておきましょう。
ホワイトな求人はすぐに埋まってしまう
当たり前ですが、いい求人であればあるほど一瞬で埋まります。
ホワイト企業は離職率が低いため、募集頻度もそれほど高くありません。
求人情報を常にチェックしていれば、そうした変化に気づいて、ホワイト企業への切符をすばやくゲットすることができます。
確実にホワイト企業に転職する方法はない
一回で確実にホワイト企業への就職を決められる転職方法は存在しません。あったらみんなやってます。
そんな中でホワイト企業を見つける方法はたった一つ、数を撃つことです。
ちなみに僕の嫁は5回転職して6社に勤めましたが、その内訳はホワイト企業2社、ふつうの企業2社、ブラック企業2社でした。
(ホワイト企業をやめた理由は「海外旅行に行きたかったから」だそうです。もったいない・・・)
ホワイト企業に巡り会えるのは、悩んで悩んで結局一歩を踏み出せない人ではなく、思い切って飛ぶ人です。
・何十年も不満を抱えて働き続ける未来
・気持ちよく働いて仕事もプライベートも充実した未来
あなたはどちらの未来を迎えたいですか?
効率のいい求人情報の探し方
こうしている間にも、優良求人が他の誰かに取られています。今の職場で満足しているのならけっこうですが、先が長くない予感がしているのなら、行動を開始するのは早い方がいい。遅くなればなるほど失敗の確率が高まります。
ホワイト企業に就職できる可能性が最も高いのは知人の紹介ですが、ふつうの人はそんなつてはありません。
また、ハローワークにのんびり通う時間もないことを考えると、賢い仕事の探し方はやはり転職サイトです。
仕事の合間でもスマホ1つあれば求人チェックできますしね。
ただ、世の中には無数の転職サイトがあります。
どこで探すのが一番いいの?と思った方に、転職サイトの選び方を解説します。
転職サイト選びで迷うのは時間がもったいない
転職サイトはあくまで入口にすぎません。
入口で迷わないために、簡単なポイントだけ教えます。
転職サイトの選び方のポイントは2つだけ。
①ターゲット層
②サイトの使い勝手
これだけです。
①ターゲット層
言ってることはシンプルで、自分に合った転職サイトを使いましょうってことです。
たとえば女性向けの転職サイト(例:リブズキャリア)に、男性が申し込んでも意味ありませんよね。
やたらめったら登録しまくっても、遠回りしてしまうだけです。
あとは年齢。20代向けのマイナビに50歳のオジサンが申し込んでも、まずエントリー段階で振り落とされるのがオチです。
このように、自分の立ち位置に合った転職サービスを利用する必要があります。
まあ、これは言うまでもありませんね。
②サイトの使い勝手
サイト選びに迷うのは、はっきり言って時間のムダです。
どこでもいいのでとりあえず使ってみて、使い勝手がいいと思ったらそこで情報収集したらいいし、イマイチだなと思ったら違うサービスに移りましょう。どうせどれだけ使ってもタダです。
と、ここまで読んで、
「なんで使い勝手で決めるの?いい求人が載ってることが一番大事なんじゃないの?」
と思われたのなら、まさしくそのとおりです。
どれだけ使い勝手が良くても、ブラックな求人だけだったら意味ないですよね。
でも、サイト選びの段階でそれを考慮する必要はありません。
なぜなら、その点に関してはどこも大差ないからです。
ホワイト企業だけの求人サイトなんてありませんし、ブラック企業だけの求人サイトもありません。ホワイト企業に当たるかどうかはあくまで確率の問題です。
しかも比べる数が膨大。
・リクナビNEXTの求人数 14,000件
・マイナビの求人数 16,000件
・DODAの求人数 65,000件
・エン転職の求人数 6,000件
・@typeの求人数 2,000件
(2019.3現在)
全部で10万件以上。
ね?無理でしょ比較するの。
それなら使い勝手で決め打ちして、探しやすいところで探したほうが見つけやすいんです。
最初に情報収集すべき場所
とりあえず求人見てみるか、となったとき、入口として最適なのはリクナビNEXTです。
・求人数は日本最大級の10,000件以上
・登録者数は700万人以上、転職者の8割が利用
幅広い職種・年齢層をカバーしていて、一般的な職種ならじっくり比較できるほどの件数が揃ってます。
ふつうはここ1つで事足ります。迷ったらまずはリクナビNEXTです。
DODAもいいんですけど多すぎるんですよね(65000件・・・)。多すぎると迷って決めきれません。
あそうそう、探すときはgmailとかでそれ用のメールアドレス作っておいた方がいいですよ。サイトによってはメールがけっこう来ますからね。
複数サイトにまたがって探すパターン
リクナビNEXTで探してみて、
「使い勝手がイマイチだな」
「思ったほど数がないな」
と思ったら、次に行きましょう。
なお、求人数が少ないときのパターンは2つあります。
・その「地域」の求人が少ない
→複数サイトにまたがって探す
・その「職種」の求人が少ない
→特化型求人で探す
なお、オススメ転職サイトを解説してるページはググると死ぬほど出てきますが、あんまり見ても意味がないと思います。
ホワイト求人だけの転職サイトも、ブラック求人だけの転職サイトもありません。当たり外れがあることは承知して利用するのなら、転職サイトどうしを比較するのはムダです。
大切なのはいい会社に巡り会えるかどうかで、転職サイトはその入口です。入口探しで時間を浪費するのはもったいないですよ。
その「地域」の求人が少ない場合
この場合は他のサイトも順々に覗いていきましょう。ちなみに全部大手です。
・マイナビジョブ20's 20代の転職に特化 サポートあり
・DODA 求人数ダントツ
・エン転職 転職後のサポートもあり
・@type エンジニア系求人が豊富
どこから始めてもいいです。迷うぐらいなら上から順にいきましょう。どのみち全部タダでノーリスクです。
その「職種」の求人が少ない場合
職種によっては特化型求人があります。
職種が以下に当てはまる人はそちらで探したほうが案件が多く、条件が比べやすいです。賢くつまみましょう。
・医療職(看護師・薬剤師・コメディカル)
・介護職
・保育士
・工場
・飲食業
・歯科医・歯科衛生士
・ペット関係
・エンジニア・ゲーム開発
・塾講師
・税理士・会計士・経理
・障害者雇用
成功に秘訣なんてない。ものを言うのはトライした回数だ
一発必中で確実にホワイト企業に就職したいというのは誰もが望むこと。
ですが、実際はハズレを引いてしまう場合もあることは、これを読んでいるあなたが一番よくわかっていると思います。
そんな環境からうまく逃げて再就職できたとして、でも、次の企業もブラックだったらどうしよう?
もちろん、その可能性はありますね。
どれだけ口コミを調べても、やっぱり働いてみないと実態はわかりません。
そんなときの対処法は単純、動くことです。
僕の妻のように、5回も転職していれば当然ホワイト企業に巡り合えます。これは単に確率の問題です。
最も良くないのは、失敗を恐れて手が止まってしまうこと。
サイコロを振らなければ、ホワイト企業に行ける確率はゼロです。
ブラック企業だとわかっていながら、これから先何十年も過酷な労働に耐えなきゃいけないのか?
んなわけない。
あなたには仕事を選ぶ権利があります。そして幸せになる権利も。
ただし、一歩を踏み出すのは、あなたです。