いいか。最初に結論言うぞ。よく聞け。
メンタルが追い込まれてるなら退職代行を使え。
逃げろ。すぐ逃げろ。
社会の厳しさがどうとか、甘えがどうとか、そんな声には耳を貸すな。
もし退職代行を依頼することが恥ずかしいと思うのなら、まだ心に余裕がある証拠だ。まだいける。踏ん張れる。がんばれ。
でも、もう後ろ向きなことしか考えられなくなってるのなら、早くそこから脱出しろ。
心が弱ってるときの最優先事項は何かわかるか?
次の仕事の確保? 違う。
今の仕事の心配? 違う。
いいか。よく聞け。
正解はメンタルを守ることだ。
これが明らかに最優先だ。
理由は考えるまでもない。うつになったら働くどころじゃなくなる。給料も途絶える。友人関係も途絶える。終わりのないトンネルの中で苦しみ続ける。
そして行き着く先は? 生活保護か実家での引きこもり生活だ。
そんな人生になんの希望がある?
友人に「俺、生活保護もらってるんだ」なんて胸はって言えるか?
まだ頑張れるのなら止めない。
だけど、我慢し続けてうつを発症してから「あのとき逃げてれば・・・」なんて一生後悔するのだけはやめてくれ。
いいか。メンタルやられるぐらいなら退職代行だ。これ以上苦痛を感じる必要はない。
これはすぐ近くで人がうつになり、何年も苦しんでるさまを見てきた人間のお願いだ。
どうか後悔のない選択をしてくれ。
・・・
・・
はい、ここからはいつもの口調に戻ります。
のっけから失礼な口調で気を悪くしたらごめんなさい。
でもこんなことを言うのにはきちんと理由があります。
忘れもしない5年前。
パワハラ上司の支配する職場で、ターゲットにされてしまった人が徐々に壊れていくさまを、僕はすぐそばで見続けていました。
優しくてよく笑う人でした。
それが日を追うごとに表情が欠け落ち、反応が遅くなり、会話が事あるごとに止まるように。
人間がどんどん人間らしさを失っていき、まるでポンコツロボットのようになっていく様子に、僕はただただ戦慄していました。
間もなく彼は戦線を離脱しました。適応障害の診断書とともに。
それから5年。彼はどうなったと思いますか?
さすがに5年もたったら治って元気に仕事してるでしょ・・・と思いますよね。
違うんです。
まったく治っていないんです。
5年経った今でも薬の量さえ減らず、同じ病で苦しみ続けています。
それを見なければ、精神病がこんなに恐ろしいものだなんて知らなかったでしょう。
せめて壊れきる前に逃げていてくれれば、こんなことにはならなかったのに。
もっと早く止めていれば。あのとき「逃げろ」と言ってあげられれば。
そんな後悔と、これ以上うつの犠牲になる人を増やしたくないという思いを叩きつけたのが冒頭の呼びかけです。
忘れないでください。
どれだけ追い詰められていても、あなたにはまだ逃げ道が残されています。
逃げずに社会に潰されるのだけは避けてください。
「早く逃げてくれ。メンタルやられたらマジで人生積むから」
新卒で入った会社を辞めたい理由
事前に言われていた待遇とまるで違った。休みも少ないし残業多いし超ブラックで騙された
・月収20万って聞いてたのに残業40時間込みの金額?しかもそれ以上の残業代なし?
・正社員募集だったから応募したのに契約社員?しかも正社員への昇格もなくて給料安いまま?
「騙された!」と思ったときにはすでに遅し。
まともに募集しても人が来ないから、条件を偽って求人を出し、引っかかった人は入社して初めて現実を知る・・・
いわゆる求人詐欺というやつです。
このケース、タチの悪いことに、求人の内容と実際の雇用形態に矛盾があっても違法にはなりません。
そのため、騙された人の多くは泣き寝入りするしかないのが現状です。
こうした会社は離職率が著しく高いのが特徴です。すでにあなたの同期も何人か辞めているのでは?
どのみち社員を使い捨ての道具としか思っていない会社です。潰される前に早く脱出しましょう。
補足:求人詐欺をする会社の手口
典型的な手口は以下のとおりです。あなたの会社が当てはまっているかどうかの判断基準にしてください。
まず、嘘の求人で大量に募集をかけ、必要以上の人員を雇います。
入社させたら社畜の養成が始まります。
場所によっては研修の名のもとに朝から晩まで外界から隔離させ、人格批判を繰り返して個人個人の価値観を徹底的に叩き潰したのちに、社畜精神をインストールさせます。
会社のために尽くすことだけが唯一の価値で、それができない社員はクズだという雰囲気ができあがっていきます。
察しのいい人はこのあたりで脱出します。
あとは馬車馬生活です。
毎日深夜まで及ぶ残業に、支払われない超勤代。
逃げ出す人や体を壊してリタイアする人が続々出てきます。
しかし会社は痛くも痒くもありません。
なぜなら脱落者が出るのは織り込み済みだから。そのために必要以上の人員を雇っているのです。
やがて残されるのは安い給料と劣悪な労働環境にも文句を言わず働く従順なイエスマンだけ。
退職を言い出そうものなら
「こんなところで逃げ出すような奴はどこに行っても使えない」
「お前が逃げたせいでプロジェクトに穴が空いたら損害賠償請求するぞ」
などと根拠のない圧力をかけてきます。
辞めさせたくない理由は単純。労働力としてまだ使えるからです。
歯車が欠けたら、補充するのにはコストがかかりますからね。
引き止める理由はそれだけです。
反対に、体を壊して働けなくなったら、いともあっさり切り捨てられます。
このように、社員を一人の人間と見ていない会社であることは明らかです。
潰される前に逃げましょう。
とにかく毎日が辛すぎる。ろくに教えてもらえないし上達しなくて怒られてばかりで毎日泣いてる
上司「前も言ったよね?」
上司「何回言ったらわかるの?」
上司「だぁーかぁーらぁー!」
上司「この仕事向いてないんじゃない?」
上司「はぁーっ(目の前で深いため息)」
毎日毎日こんな言葉を浴びせられていると落ち込むばかりですよね。
精いっぱいがんばってるのに。
メモもしてるし家に帰っても復習してるし、でも追いつかなくてミスばかりして、気がつくと同じことで怒られてる。
もうノイローゼになりそう。いったいこれ以上何をがんばったらいいんだろう・・・。
そんな人に聞きます。
その仕事に対する憧れがまだありますか?
あるのなら踏みとどまりましょう。
辛さのほうが勝っているのなら、異業種への転職を考えましょう。
というのも、こうした環境は、営業・接客業でより顕著だからです。
ここでいう接客業とは、飲食店や販売員だけでなく、看護師やコールセンターも含みます。
客をその場で満足させなければ即クレームになりうる世界。
「新人なので大目に見てやってください」は通用しません。
対応ひとつ間違っただけで、後々まで尾を引く大打撃になりうるのです。
だからこそ一刻も早く新人をいっぱしの戦力に仕立て上げなければなりません。
のんびり優しく教えている余裕がない。これは同じ職種である以上、どこにいってもつきまとう問題です。
繰り返します。職場の問題ではありません。職種の問題なのです。
甘えてるだとかたるんでるだとか言われるかもしれませんが、真に受けたらメンタルやられるだけなので聞き流しましょう。
そういう風土から脱出したければ、思い切って異業種への転職をおすすめします。
仕事をやる意味が見いだせない。社会の役に立ってるのか疑問でモチベーションがわかない
電話営業のノルマが1日200件。
毎日電話切られて、否定され続けて、ときには説教食らって・・・そんな苦労をして、成約は週1件あればいいところ。
これって誰かの役に立ってるんだろうか・・・?
自分なんのために働いてるんだろう?
結論から言うと、そんなことを考えちゃう時点でその仕事、向いてません。
人には誰しも向き不向きがあります。不向きなことは恥ずかしいことではありません。
むしろ不向きだとわかっててやり続けることのほうが重大です。あなた、会社、そして顧客。誰にとっても損です。
そんな仕事は断られ続けてもなんとも思わない人(=向いてる人)に任せましょう。
誰かの役に立ちたいという気持ちがあるのはそれだけで立派なこと。
その思いを生かせる仕事を探しましょう。
資格のない自分にこれやらせるの違法でしょ?モラルがヤバい会社だったからとばっちりを食う前に逃げ出したい
検査資格のない人に検査やらせてたり。
医療資格のない人に医療行為やらせてたり。
あなたの会社がこんな会社なら、考え方もクソもありません。一刻も早く退職届を出しましょう。
コンプライアンスを意図的に破っている会社は論外です。
(まあ、労基法は破られまくっているわけですが・・・)
ヤクザみたいなパワハラ上司から逃げ出したい
「家も知ってる。俺から逃げられると思うなよ」
とてもカタギには見えないいかつい顔。口を開けば「殴る」「殺す」が日常的に飛び出すヤクザ上司。
こんな状況、職場にいるだけで寿命が縮まりますよね。
常日頃から恫喝されるような職場はそれだけでメンタルに悪影響です。
この先何十年も働かないといけないのに、一発目からメンタルやられてる場合じゃありません。
トラウマを抱える前に逃げましょう。
実は僕も社会人一発目の上司がパワハラ野郎でした。
恫喝や皮肉は当たり前、人前で部下をバカにするし、おまけに学歴コンプレックスで大卒の僕は目の敵にされてました。
もう思い出すのも嫌。
あんまり怒られすぎたもんだから、そのうち夜眠れなくなりました。
布団に入ると怒られた場面がフラッシュバックして眠気が飛びます。トラウマってこういうことかと身を持って知りました。
病院でもらった精神安定剤も効かないし。
うつ一歩手前でしたね。
幸運にもメンタルやられる直前で異動があったので命拾いしましたが、そのままだったら絶対に病んでました。ありがとう人事。
だけど異動ってふつう期待できないですからね。望みを賭けるにはあまりに頼りなさすぎます。
4月の異動だけを心の支えにしてたのに、異動表に自分の名前がなかったときの絶望感といったらもうヤバい。下手したらそれだけで病むレベル。
辞めたいと言えない理由と攻略法
人手不足で自分がいないと仕事が回らない
「きみが抜けると回らなくなるんだよ。きみもここで働いてるんならわかるだろ?」
なんて言われて「申し訳ないなあ」と思っちゃった優しいあなたは、一度こう考えてみましょう。
人手不足の状況を作り出したのは誰でしょう?
少なくともあなたではありませんよね。
答えはマネジメント側です。
労働者に十分な待遇を用意しなかったせいで、人が入ってこない(またはすぐに辞めていく)状況に陥っているわけです。
あなたが「人手不足だから辞めづらい」と感じているのは、あなたの預かり知らないところで発生した問題が、まるで自分自身の問題かのように錯覚しているということ。
違うんですよ。
気づいてください。
あなたは他人の尻ふきをさせられてるんです。
人手不足を理由に労働者を酷使するような会社は、自分が生み出した問題の解決をしようとせず、それどころか新人にツケを回している会社だということです。
もう一度言います。人手不足はマネジメント側の責任です。あなたが背負うべき問題ではありません。
みんな頑張ってるのに自分だけ逃げるわけにはいかない
もしあなたがこんな気持ちなのであれば、きっとあなたは責任感の強い人なのでしょう。
でも、責任を感じすぎるあまり、自分を束縛してしまってはいませんか。
皮肉なことに、いざというときに逃げ遅れるのは決まってこうした人です。
あなたの責任感をうまく利用して辞めさせないようにしている可能性もあります。
心配は無用。あなたが辞めても会社は潰れません。一人欠けたら一人補充して終わりです。
どうか勇気を持って辞めてください。
辞めるって言ったらパワハラ上司に殺されそう
辞めるのは労働者の権利・・・だと頭ではわかっていても、これまでに受けた仕打ちを考えると恐ろしくてとても言えない、なんてことありますよね。
そんなときは退職代行を使いましょう。
退職代行とは、退職を切り出せない人に代わって退職手続きの一切を代行してくれるというサービスです。
一度頼んだらもう何もしなくていい。職場に顔を出す必要もない。あなたがYouTubeでも見ている間にすべてを終わらせてくれます。
自分から言い出すのって緊張しますよね。上司がヤクザならなおさら。
脂汗かきながら退職を切り出すタイミングを見計って、
「今日も言えなかった・・・」
「今日もだ・・・」
こうやってズルズル先延ばしにしているとメンタルにもよくありません。
退職代行なら申し込んだあとは一切の苦痛から解放されます。
それであなたのメンタルを守れるのなら安いものだと思いませんか。
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なんだかんだと理由をつけて引き止められる
上司「次の人が見つかるまであとちょっとだけ頼むよ!」
上司「お前にいくら投資してると思ってんだ。簡単に辞められると思うなよ」
上司「今止めたらプロジェクトに穴が空く。損害賠償請求するぞ」
上司「退職届は受け取れない。もう一度よく考えてみなさい」
理由はいろいろありますが、中には脅しのような形で退職撤回を迫るパターンも。
じゃあいつになったら辞めさせてもらえるんだろう、なんて不安になっちゃいますよね。
でもそれこそ会社の思う壺。
労働者が自らの意思で退職するのを、会社が止めることはできません。
そのため冒頭で紹介した上司の引き止めあるあるは、どれも法的根拠がなく、無効です。
労働者が退職届を提出したら、会社側は受け取らなければならないし、退職させなければいけません。
もし退職届を受取拒否されたら、内容証明郵便で会社に送りつけましょう。
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働いた期間が短いと履歴書に傷がついて転職できないかも
これはたしかにそのとおりです。
次に面接に行ったとき、面接官は「前職が3ヶ月? 短いな。うちで採ってもすぐ辞めるんじゃないのか」という疑いを抱いています。
短期間で辞めている以上、最初にそうした印象を与えてしまうのは避けられません。
その印象を払拭するためには、ポジティブな理由が必要です。
思いえがくキャリアプランと、面接に行った会社の業務内容がいかに一致しているかについて語れる材料を持っておきましょう。
なぜ前の会社をすぐに辞めたのかという問いに対して、不満や悪口を言うのはNGです。
不満はなかったが思うようなステップアップが見込めず、やり直すなら早いほうがいいと考えて退職を決意した、という理由なら好印象です。
辞めないデメリット
ここでは辞められなかった際のデメリットについても確認しておきましょう。
メンタルがやられる
わざわざ言うまでもありませんが、ブラック企業に勤め続けるとメンタルが摩耗します。
身も心もボロボロになってから放り出されたら、次の仕事もおぼつかなくなります。
余力があるうちに決断しましょう。
キャリアアップが遅れる
辞めたい動機の中には、多かれ少なかれ思うような仕事内容ではなかった、という気持ちがあることでしょう。
その気持ちには素直になるべきです。
昔の終身雇用の時代では、定年まで会社が面倒を見てくれました。望まない仕事であっても、我慢して勤め続けることで少なくとも生活の保証はあったわけです。
しかし今は違います。
会社はあなたの面倒を最後まで見てはくれません。
怠けて仕事をしていた結果、路頭に迷ったら誰のせいでもない、自分のせい。
だからこそ自ら主体性を持ってキャリアを歩んでいく必要があるのです。
かつてどん底にあったUSJが劇的なV字回復を遂げた際、その立役者だったマーケターの森岡毅さんは、こんな言葉を残しています。
「会社と結婚するな。スキルと結婚せよ」
会社は潰れたらあなたを食わせることができなくなります。
でも、あなたが身につけたスキルは、たとえ会社が潰れてもあなたを食わせてくれます。
食わせてくれるスキルと結婚できるかどうかは、ひとえにあなたの選択です。
一度きりの人生に後悔を残す
あのときああしとけばよかった。こうしとけばよかった。
人生に後悔を残す人は決まっています。「やらなかった人」です。
チャレンジしたときの失敗は、10年後には笑い話になります。
でも、やらなかった後悔は、何十年たってもただの後悔のまま。
勇気を持って実行してたらどうなってたんだろう。また違う人生があったのかな。
そんなふうに悔やみ続けるぐらいなら、やりましょう。チャレンジしましょう。成功も失敗も、あとから振り返れば同じようにあなたの人生を彩ってくれているのがわかるはずです。
あなたの人生を変えられるのは、他でもないあなた自身です。
10年後に笑っていられる選択をしてください。