社会人やってると、ときどき「人間としておかしいんじゃないか?」って上司、いますよね。
「ふつうそんなこと言う?」
「言われた相手の気持ち考えてる?」
「もしかしてサイコパスなの?」
みたいな。
そんな人の下に配属されてしまったら最悪。モチベーションも上がらないし、下手すると心を病んで半リタイア状態になってしまいます。
僕も色々な理不尽上司に出会いました。もちろん辛かったし、しかも耐えしのんだことで何か身に付いたかなあって思い返しても、たいして何も身についてないんですよね。ただ辛かっただけ。ほんとそれだけ。
仕事ができないだとか色々言われても、あんまり自分で抱え込まない方がいいですよ。そりゃ僕たちにも問題があるんだろうけど、そんな僕たちをうまく使えない上司も悪いんだから。管理職ってそういう仕事ですしね。
今回はそんな理不尽上司を全員集合させてみました。
パターン別理不尽上司
無能なのに偉そうな上司
「おい、なんだこれ。俺は聞いてないぞ!」
このセリフ、社会人なら一度は聞いたことありますよね。
無能なのに偉そうな上司は、トラブルやミスが起こったら全部部下のせい。相談に乗ってくれるわけでもなければ、部下をかばってくれるわけでもない。それどころか逆、部下を攻撃してきます。
相談したって責められるだけで何にも解決しない。だから相談したくないんだよ。ちょっとは自分のことを振り返ってみてください・・・。
無能なのに偉そうな上司は、理不尽度100!
タチの悪いことに、このタイプの上司は、えてして自分自身のことを優秀だと思い込んでいます(周りは誰も評価していないのに)。
だから部下が一方的に悪いことになっちゃうんですね。
実際、無能なくせに偉そうな上司は、部下においても組織においても害しかありません。
自分では全然動かず問題解決能力もないくせに、逆らえない部下にだけはパワハラ祭り。
こんな上司の下では、素直で真面目な部下ほど早く潰されていきます。
まともに相談できない上にトラブルがあると怒る。
こんなクソ上司に神経をすり減らすのは馬鹿らしいですよね。
でも、そんな人でも一応上司。この人を通さないとどうしても話が進まない、という場面は往々にしてあります。
下手に進めてへそを曲げられて「俺はハンコ押さんぞ!」なんて言われてもめんどくさいだけ。
そこで僕が実践していた対処法は、「あなたの行く道は石ころひとつ落ちていない安全な道ですよ」と言えるようにおぜん立てをしてあげることです。
僕がこのタイプの上司に相談をするときは、事前にすべて根回しを終え、起こりそうな障害をすべて取り除いたあとで相談していました。
上司に相談する段階では、すでに話はついています。
そう、相談の体をとってはいますが、これはいわば承認を得るための儀式のようなもの。
「うまくいくことがわかっている安全な道を進みますか?」と問いかけているだけです。
そりゃあOK出しますよね。
そのために必要なのは共犯者。取引先にも事情を説明し、お互いの利益のために協力してもらうのです。うまくいけば取引先担当者との絆が深まります。
上司がアレな上、もし周りにも協力が仰げないような状況だったら・・・さっさと転職しましょう(笑)
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優秀すぎて部下を追い詰める上司
「なんでできないの?」
真顔で言われたセリフがグサッと刺さった。こんな経験がある方も多いのでは?
無能な上司も困りますが、あまりに優秀すぎる上司も問題アリ。
優秀なだけならいいんです。でも、こういう人はえてして周りにも自分と同じ基準を求めてきます。
「自分ができるんだから、周りもできて当然」
さらに、
「できて当然なんだから、できないお前がおかしい」
この辺までいくともうだいたいパワハラが始まります。
頭が良くて、仕事ができて、努力を惜しまず、結果を出す。プレイヤーとしてはまさにパーフェクト。でもマネージャーの立場からそれを押し付けられるとシンドイですよね。
何が悪いって、部下に不要な劣等感を抱かせることです。
できない自分の前で、できる姿を見せつけて「俺はできるのにお前はできないの?」と問いかけられる。
「俺はよっぽどできないんだな・・・」
「どうせいらない子なんだろ・・・」
こんな精神状態に入ってしまうと、もうがんばろうなんて思いません。何事も後ろ向き。逃げ出すことばかり考えて、成長できなくなります。
うーん・・・まさに数年前の自分がこんな感じでしたね(笑)
でも、「欠点を自覚させて成長を促す」ことと「劣等感を植え付ける」ことはまったく違います。
意気消沈させてしまうとパフォーマンスにも悪影響が出ます。マネージャーとして賢いやり方とはいえません。
このタイプの上司への対処法は、「仕事ができるようになる」以外にありません。
相手の言うこと、基本的に間違ってないですからね。
正しい・正しくないで言ったら絶対あっちの方が正しいわけで。
でも僕たちはいわば普通車。あんたみたいなF1カーと一緒にしないでくれ!「なんでできないの?」って、できたらやってるよ! スペック低くて悪かったなこの野郎!
って思いながら異動のときを待つのです。
スペックに応じた職場で働くのも大事ですね。
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えこひいき上司
続いては、えこひいき上司!
仕事しないかわいいだけの子にはデレデレ。真面目に仕事してる僕たちには容赦なく鉄槌。
・かわいい子がミスしたとき→「ああ気にしない気にしない」
・僕たちがミスしたとき→「おいちょっとこい。だいたいお前は・・・(略)」
なんだこの違いは。
かわいいだけで給料もらえるんなら自分もそうなりてえ・・・って思っちゃいますよね。
実際、このタイプの上司には、気に入られると会社員生活がとたんにイージーモードになります。
上司の中では「気に入ってる子には、自分も気に入られたい」という心理が働いています。
何かと便宜を図ってやることによって、その子から「好き!」と思われたいのです。
公私混同もいいところですが、こんな人に向かって「公私混同です!」なんて言っても逆効果。余計嫌われて風当たりが強くなるだけです。
そこで、えこひいき上司には、無理に気に入られようとするより、自分の仕事をきちんとこなして、この上司以外の評判を獲得することを優先させましょう。
あなたを評価しているのは上司だけではありません。同僚や後輩、他部署の人間も同じようにあなたを品定めしています。
こいつは信用できる奴か?
信頼しあい、助けあいながら、チームワークで仕事をしていける奴か?
ここで「えこひいき上司にすり寄って尻尾ふるような奴だな」と思われてしまうと、せっかく今まで築き上げてきた信頼が失われてしまいます。
可愛がられている子は、今は良くても、周りの信頼はさっぱりなので、あとで泣きを見ることになるのです。
それなら、上司の顔色は見ずに、いち社員として社会や会社のために自分がやるべきことを淡々とこなしましょう。
気に入らない上司の下にいるのは一時のこと。会社員生活はそれからも続くのです。
えこひいき上司の元から離れたときに、周りが手を広げて受け入れてくれるか、それともそっぽを向かれるか、それはすべてあなたの行動にかかっています。
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神経質な上司
次のエントリーは、神経質上司!
「この数字が全角で、こっちの数字は半角。どんな資料作りしてんの?」
いや、わかるじゃん。全角でも半角でも。読めるじゃん。
どうでもいいよ。
どぉーでもいいよ!
神経質な上司にとっては100点満点こそ正義であり基準。
重箱の隅をつつきまくる細かさでみんなの足を引っ張ります。
標的にされたらあっという間に仕事はストップ。
80点はマイナス20点。99点はマイナス1点。100点とるまで許さない。
やっと100点とったら? スルーです。
神経質上司の採点は純然たる減点方式。失敗しないことが何より大事で、チャレンジは評価されません。
こんな上司に対処するには、普段からのミスを減らすこと。
とはいえ100点を目指すと時間ばかりかかってキリがないので、自分でチェック項目を設けて、機械的にチェックしましょう。
たとえば会議資料だったら、
・一回は全文読み返す(誤字脱字チェック)
・全角半角は一括変換で半角に
・フォントも一括変換で統一(コピペするとフォントが違うことがよくあります)
この3つをやるだけで突っ込みどころが大幅に減ります。
神経質上司も人間です。普段からミスの多い人は小姑のようにネチネチとチェックされるし、普段からきちんとしている人の仕事はチェックが甘くなります。
上司が神経質だからといって、あなたまで神経質になってしまうと、せっかくのあなたの良さが殺されてしまいます。きちんとしているフリだけして、上手に乗り越えましょう。
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気分屋上司
続いてのエントリーは、気分屋上司!
びっくりするぐらい機嫌の上がり下がりが激しいのが特徴です。
さっきはニコニコしてたと思ったら、とつぜんイライラしだして周囲に八つ当たりを始めます。あれもダメ、これもダメ、まるで目につくものすべて敵のよう。
さっきは「いいよ」って言ったものまで再度呼び出しを食らってダメ出し。
この人の機嫌次第で職場の雰囲気がガラリと変わるので、心落ち着かない毎日になりますよね。
僕の社会人一発目の上司がこれでした。何も知らず、イライラしているときに決裁もらいにいって怒られる日々。
まだ未熟で色々と足りていないのはわかっていましたが、社会人ってこんなに怒られるものなのか、と毎日怯えていました。
でも、違うんですよね。自分に原因があるから怒られるんじゃないんです。
気分屋上司は最初に怒ると決めて、怒るための材料を探しているのだから、こじつけの理由さえあればなんでもいいんです。
こんな上司に対処するには、イライラしているときには近づかないことが第一です。
そのために、相談しなければ進まない仕事と、そうでない仕事をわけること。
相談しなければ進まない仕事は、機嫌のいいときにまとめて相談します。
相談しなくても進む仕事はためておいて、イライラしているときに黙々と取り組みましょう。外に出る仕事を入れてもいいですね。
イライラしているときに面と向かって何かをしようとすると確実に失敗します。タイミングを待ってうまく進めましょう。
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信用できない上司
最後のエントリーは、信用できない上司!
強い人にはこびへつらい、弱い僕たちには高圧的。
おいおいそんなすぐに偉い人の言うこと引き受けて来るなよ! それやるのって僕たちでしょ? ねえ見て? 僕たちのキャパとっくに限界超えてるよ? 今日も明日も残業祭りだよ?
・・・なんて途方に暮れる経験、したことあるのでは。
基本的にこのタイプの上司は部下を守ってくれません。
いざとなったら平気で裏切ります。部下に責任を押し付けて、自分はまるで関係ないような態度をとります。だから信頼感なんか芽生えっこない。
信用できない上司によって被害を受けるのは部下だけではありません。最終的には会社も被害を受けることになります。
長期的にみて会社に害を及ぼすような人間は排除しなければいけません。
こうした上司に対処するには、会社の力を借りましょう。
具体的には、上司の上司に相談するのが効果的です。
コツは利益に訴えること。
「自分たちが辛いんです」という言い方は、残念ながらあまり効果がありません。それより「このままでは部署の成績が下がってしまいますよ」と訴えた方が効果的です。
なぜなら、「自分たちが辛い」ことは上司の上司に関係ないからです。しかし、会社の損得にかかわる問題であれば、上司の上司の利害に絡みます。
人は基本的に損得でしか動きません。だから「放っておくとあなたが損しますよ」というロジックで訴えるのがポイントです。
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理不尽じゃない上司もいるって知ってた?
僕、上司に恵まれなかったせいで、僕みたいな下っ端は全員同じ思いをしてると思ってたんですよ。
上司は理不尽。それが当たり前。
納得いかないことで毎日怒られるのも、無茶な仕事が降ってくるのも、当たり前。
みんな一緒だ。みんな辛くて今にも折れそうな気持ちを奮い立たせて毎日がんばってるんだ・・・って。
だけど違ったんですよね。上司に恵まれてる人は実際にいます。
僕の友人もそうでした。
「上司への不満? ん~・・・・・・・
(10秒経過)
・・・ん~、特に思いつかない」
マジか!?
僕の体験を話しても「大変だねえ」って言われるだけで「わかるわ~」って全然ならなかったですからね。あ、ほんとにいい上司なんだ、って軽くショックでした。めちゃくちゃ羨ましい。なんだその恵まれた職場。
はずれの上司にあたったら、逃げることも選択肢に入れましょうね。
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